400Fが運営する「お金の健康診断」は2月21日、「物価上昇と賃上げに関するアンケート」の結果を発表した。同調査は1月31日〜2月2日の期間、お金の健康診断ユーザー663名を対象にインターネットで実施した。

  • 最近、商品やサービスの値上がりを実感していますか

最近、商品やサービスの値上がりを実感しているか尋ねたところ、97.6%が「非常に感じる」「少し感じる」と答えた。「非常に感じる」75.7%で、昨年7月に実施した同様の調査結果より約20%上昇している。

値上がりによる家計への負担をどのように感じるか聞くと、47.5%が「非常に負担に感じている」と回答。「やや負担に感じている」人も含めると89.3%が生活に負担を感じていることがわかった。

  • 値上がりによる家計への負担をどのように感じていますか

値上がりにより家計の負担を感じて、どの消費を減らそうと考えているか尋ねると、最も多い回答は「食費」で、2位は「水道光熱費」、3位は「趣味費」だった。世帯年収別の回答結果を見ると、世帯年収1,000万円未満の人は約53%が「趣味」の消費を減らすと回答している。

  • 値上がりにより家計の負担を感じて、どの消費を減らそうと考えていますか

2023年はベースアップなど賃上げが話題になっているが、自身の会社で賃上げの予定はあるか聞くと、52.5%は「ない」と答えた。「賃上げされた、または賃上げの予定がある」と回答した人はわずか10.9%だった。

今年の家計状況は昨年と比べてどのように変化すると思うか尋ねると、63.5%が「少し悪くなると思う」「非常に悪くなると思う」と答えた。

  • 今年の家計状況は昨年と比べてどのように変化すると思いますか

具体的には、「収入は変わらないのに、光熱費だけでもすでに1.5倍になっている」「光熱費の値上がりが大きいので、去年ほど貯蓄に回せないから」「賃上げなど前向きに検討している企業はごくわずかなのではないかと感じているから」などの理由が挙がっている。