気乗りしない旅行に誘われた際、どうやって伝えればいいのか、断り方が難しいと悩む方も多いでしょう。本記事では旅行に誘われたときに役立つ、波風を立てない上手な断り方と例文を紹介します。
友人、異性、先輩などに対し、断る際や断った後に気を付けるべきことや、断り切れなかったときのポイントもまとめました。
旅行の誘いの上手な断り方9選
旅行に誘われた際の上手な断り方として、以下が考えられます。
- 素直に、明確に断る
- 仕事が忙しい
- 家族の都合で行けない
- ペットを預かってもらえない
- 法事や結婚式の予定がある
- 新型コロナウイルス感染症が心配
- お金・貯金に余裕がない
- 病気・通院で行けない
- 趣味やボランティアで時間がない
以下でそれぞれの断り方について詳しく紹介します。
素直に、明確に断る
まず第一に、旅行に行きたくない理由を素直に、はっきりと伝えることが一つの方法です。「旅行自体があまり好きではない」「暑いところが苦手」「複数人での行動が苦手」「長距離移動をすると体調を崩しがち」「乗り物酔いをする」「自宅以外だと眠れない」など、理由を正直に伝えれば、理解してもらえるかもしれません。
ただし、上司や先輩など目上の人からの誘いであったり、性格的に言いづらかったりなど、素直に断るのが難しい場合もあるでしょう。その際は、以下のように無難な理由を使って、旅行の誘いを断るといいでしょう。
仕事が忙しい
旅行の誘いの断り方に迷ったときは、仕事が忙しいことを理由に断るのが一つの手です。同じ職場の人からの誘いではない限り、仕事のスケジュールや作業状況は分からないため、仕事が本当に忙しいかどうか、相手には分かりません。「仕事が忙しくて休みが取れない」と伝えれば、無理強いしてくる人は少ないでしょう。
また、土日や連休など、会社が休みの日に誘われた場合も、「仕事が忙しく、前日も残業で帰宅が遅くなるため、体力的に難しそう」などと伝えるといいでしょう。
家族の都合で行けない
仕事の次に断りやすい理由は、家族の都合です。例えば高齢の家族がいる場合は、病院や買い物の付き添い、送迎などが発生するのは自然なことです。
子どもや年下の兄弟、姉妹がいる場合は、学校や習いごと、部活の送迎を理由にしたり、他の家族が出掛けているため一人にできない旨を伝えたりするといいでしょう。
学生の方の場合は、旅行は親に禁止されているなどと伝えることもできます。
ペットを預かってもらえない
ペットを家で飼っているときは、ペットを理由に旅行の誘いを断ることもできます。一人暮らしの場合は実際に、旅行中にペットのお世話をしてくれる人を確保することが必要です。
ペットホテルの利用もお金が掛かります。そのため、旅行費用とは別にペットホテル費用を用意する必要があります。
「ペットホテルの費用やお世話する人を見つけるのが難しい」と断るといいでしょう。
法事や結婚式の予定がある
親戚や知人の法事・結婚式など、冠婚葬祭の予定を理由に断ることも考えられるでしょう。冠婚葬祭は人生で重要な節目の儀式です。大切な人の節目に立ち会いたい気持ちを伝えれば、相手からの理解を得られるはずです。
デメリットとしては、旅行の日程が変わると断りづらくなる点が挙げられます。
新型コロナウイルス感染症が心配
行動規制は緩和されつつありますが、まだまだ予断を許さない、新型コロナウイルス感染症への不安も理由になります。
特に身近に赤ちゃんやお年寄り、持病持ちの家族がいる場合は、新型コロナウイルス感染症への感染リスクを避けたいことをはっきりと伝えましょう。
お金・貯金に余裕がない
お金や貯金に余裕がない場合は、その旨をはっきり伝えましょう。これから車や家などの大きな買い物が控えているという場合も、お金がない、出費を抑えたいと伝えることができます。
旅行は出費も大きく、家族にも関わるため、一人では決められないため家族と相談すると一度返事をした後で、はっきり断る方法もあります。
病気・通院で行けない
持病や通院で日程調整が難しいときは、その旨を伝えましょう。大きい病院であれば数か月前に来院予約を済ませておくことも多く、後からはずらしにくいものです。
病気によっては行動や食べ物に配慮しなければならないケースもあるので、他の旅行メンバーに気を遣わせたくないから、と断ることもできるでしょう。
趣味やボランティアで時間がない
趣味やボランティアで時間がないことも、断る理由に使えます。ただし伝え方によっては、「私たちよりも趣味の方が大切なのね」と思われてしまうこともあります。
そのため、「どうしてもレッスンをずらせない」「当番の日で行かなければいけない」などと伝えるといいでしょう。
旅行の誘いを断る際の例文
断り方に使えそうな理由はわかったものの、具体的にはどのように伝えればいいのか迷っている方は、以下の例文を参考にしてみてください。
- 仕事や家族・ペットを理由に断るときの例文
- お金や貯金を理由に断るときの例文
仕事や家族・ペットを理由に断るときの例文
「こんにちは、〇〇です。旅行の件、お誘いありがとう。
ただ仕事が忙しく休みが取れないので、残念ですが行けません。
みんなのお土産話を楽しみに待っています。」
「今度の旅行ですが、△△の面倒を見る人が見つからなかったので、参加するのは難しそうです。
せっかく誘ってもらったのに行けなくて、残念です。
みなさんで楽しんできてください。」
仕事や家族・ペットを理由に断るときは、断る理由に加えて楽しんで来てほしい旨を伝えると、その後の関係悪化を防げるでしょう。
お金や貯金を理由に断るときの例文
「旅行の企画、ありがとうございます。
だけど今回は、お金に余裕がないので辞退します。
最近ちょっと出費がかさんでいたので厳しくて…。
みなさんで楽しんできてください。」
プライベートな内容のため、お金や貯金に余裕がない理由まで具体的に説明する必要はないでしょう。ただし上記のように、大まかな理由を伝えると相手も納得しやすくなります。
旅行の誘いを断るときや断った後に気を付けること
旅行の誘いを断る際や、断った後の注意点を紹介します。
ドタキャンはNG! SNSの投稿にも注意
飛行機や新幹線、宿泊先の予約などがあるため、できる限り早めに断ることが大切です。言いづらいからとギリギリまで引っ張っておいて、「やっぱり行けなくなった」と伝えるのは、相手に迷惑を掛けるので避けましょう。もちろん、当日の朝にドタキャンするのはもってのほか。今後の関係性にヒビが入るだけでなく、キャンセル料など余計な出費にもつながります。
また、断った旅行の日程中は、SNSへの投稿は控えましょう。相手に投稿が見つかり、「今日は用事があるから旅行に行けないって言ってたはずなのに…」ということになりかねません。
その他の注意点は、相手によって違います。
- 相手が友達のとき
- 相手が異性のとき
- 相手が先輩や上司のとき
それぞれ、以下で詳しく紹介します。
相手が友達のとき
相手が仲の良い友達の場合は、なるべく素直に行けない理由を伝えましょう。変にうそをつくと、うそがバレたときに関係が悪くなる可能性があります。どこから情報が漏れてうそがバレるかは分かりません。
また、正直に話さなかったために、次の旅行に誘ってもらえなくなることも考えられます。信頼関係を壊さないためにも、これからも関係を続けていきたい相手ならば、行けない理由は正直に話すようにしましょう。
相手が異性のとき
相手が配偶者や恋人でない異性の場合は、2人で一緒に旅行に行くことで、相手や周囲に誤解を与える可能性があります。恋人であると思われたくない相手や、既婚者、婚約者や恋人がいる相手との旅行であれば、「配偶者や恋人以外の人と2人で旅行はできない」と、はっきり断りましょう。
自分の身を守るためにも、相手が目上の方でもきっぱりと断ることが重要です。
相手が先輩や上司のとき
相手が先輩や上司など目上の人のときは、行けない理由を正直に話すのが難しい場合も多いものです。前述した無難な理由で、丁寧に断りましょう。目上の方からの誘いを断るときは、理由と、行けなくて申し訳ない気持ち、楽しんで来てほしい気持ちを伝えると、丁寧に断れるでしょう。
なお行きたくない雰囲気を出すと相手のプライドを傷つける可能性があるため、断り方には配慮しましょう。
どうしても旅行の誘いを断り切れなかったときは
どうしても旅行の誘いを断り切れなかったときは、自分の意見は遠慮せずに伝え、なるべく過ごしやすい旅行にできるようにしましょう。
「○○は苦手なので、その間は別行動させてほしい」「車の運転はできるけれど、気を張って疲れてしまうので交代制にしてほしい」など、意見を伝えます。何でも相手に合わせて、無理に我慢することは避けます。
せっかくお金と時間を使って旅行するのですから、気持ちよく過ごせるように、切り替えていきましょう。
気乗りしない旅行の誘いは、無理せず早めに断ろう
旅行の誘いを断る場合、うそをつかずに済むのならそれが一番です。うそはどこかから相手にバレてしまうことが多いので、今後も良好な関係を築いていきたい友人に対しては、正直に理由を話して、納得してもらいたいものです。
しかし目上の人や仕事関係の人など、正直に伝えるのが難しい場合は、無難な理由を用いて丁寧に断りましょう。
旅行の誘いを断るのは気が重いものですが、できる限り早く断ることが大切です。