フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、戦火のウクライナから日本へたどりついた家族を追った『たどりついた家族2 後編 ~帰りたい 戦火の故郷へ~』を5日に放送する。

  • 神社で初詣=フジテレビ提供

戦火のウクライナから日本に避難してきた母・マーヤさん(45)は2022年10月、泣き叫ぶ幼い2人の子どもを日本に残し、「必ず戻ってくるから…」とウクライナへ出発した。

ほんの1年前まで、ウクライナで暮らしていたマーヤさん、次女・レギナちゃん(7)、長男・マトヴェイくん(5)の3人の親子。戦火を逃れ、日本に嫁いだ長女・アナスタシアさん(22)と夫の和真さん(35)を頼り、東京にたどり着いてから7カ月が経った。

子どもたちが小学校や幼稚園に通い、日本語を覚え、生活になじんでいく中で、マーヤさんは、どうしても戦火の故国に帰らなければならない理由を抱えていた。それは、残してきた兄の存在。障害のある兄を一緒に日本へ連れてくることはできず、今は亡き夫の母が面倒を見てくれている。義母も高齢で、ずっと兄を預けておくわけにはいかない。くしくも、ロシアによるウクライナ全土への攻撃が激化するさなか、周囲の猛反対を押し切っての「一時帰国」の決断だった。

そして、ウクライナへ帰る機中で、母が意識を失ったとの連絡が入る。母の体に、何が起きているのか…。

一方、アナスタシアさん夫婦と、幼いきょうだい2人の生活は、仕事をしながらの慣れない子育て。日本の大学に入るための受験勉強も思うようには進まないアナスタシアさんも、次第に追い込まれていく。

故国の戦火に翻ろうされ、日本へたどり着いたウクライナからの避難家族の1年を、女優・芳根京子のナレーションで見つめていく。

  • 涙するアナスタシアさん=同

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