女優の小芝風花が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『波よ聞いてくれ』(4月スタート 毎週金曜23:15~※一部地域除く)がこのたびクランクインを迎えた。

  • 小芝風花=テレビ朝日提供

原作は、国内外で熱狂的な支持を集めた大ヒット作『無限の住人』で知られる沙村広明氏の同名コミック。雑誌『月刊アフタヌーン』(講談社)連載中で、2020年の「マンガ大賞」では第4位にランクイン、同年には地上波でアニメ化もされた話題作だ。小芝が演じるのは、スープカレー店でアルバイトをする主人公・鼓田ミナレ。彼氏にフラれた上に金もだまし取られ、やけ酒を飲んでは見ず知らずの男に愚痴をこぼし、泥酔して記憶をなくすという、“超絶やさぐれ女”となっている。ところがこの失恋トークをした見ず知らずの男が実は地元ラジオ局のチーフディレクターで、素質を見出されたミナレは、深夜のラジオで冠番組を持ち、ラジオパーソナリティーとして開花していくことに。

撮影初日は、ミナレの運命を大きく変えることになる重要なシーンからスタート。小芝は「かなり重めの酔っ払いシーンからの撮影だったんですが、最初にそこを乗り越えられたことが自信になり、また勢いがつきました」と満面の笑顔で語る。ミナレは滑舌の良さやマシンガントークを武器にラジオパーソナリティーとして活躍していく役どころだけに、初っ端から1シーンで100行に迫るセリフ量が待ち受けていたが、「シーンを撮り終えるごとに現場で皆さんが大きな拍手をしてくださるので、その度に『今日も1日乗り切った!』という達成感を感じることができています」と明かした。

そんな撮影現場に原作者の沙村氏が陣中見舞いに訪れ、本作を記念して描き下ろした「原作のミナレ×小芝扮するミナレ」の2ショットイラストを贈呈した。沙村氏は小芝が役のビジュアルを作る前の写真を見ながらイラストを描いたそうで、ガラリと印象を変えた小芝にビックリ。さらに「今見たら似ていないと思ったので、もう1回描き直します」とまさかの発言が飛び出し、小芝が「えーっ!」と恐縮する展開に。そんな会話もありながら無事にイラストを贈られた小芝は「うわぁ、うれしい! ありがとうございます!」と感激していた。

沙村氏が現場を訪れたこの日は、ミナレがアルバイトをするスープカレー店「ボイジャー」のシーンの撮影で、ミナレをはじめ、同僚・中原忠也、店長・宝田嘉樹のテンポの良い軽妙なやり取りが繰り広げられ、沙村氏は笑顔を覗かせながら見入った。実は沙村氏が大ファンだというキャストもおり、本人を前に大興奮で直接エールを送る一幕も。沙村氏も太鼓判を押すボイジャーの仲間とは。

■小芝風花(鼓田ミナレ・役)コメント

クランクインの前に本読みがあり、共演者の方々のお芝居を初めて生の声で聞けた時に、それぞれ個性が立っているうえに、とにかく声が良くて衝撃を受けました。とても素敵なメンバーがそろったことを実感して、一気にワクワク感が増しましたね。それからクランクイン初日を迎えて、現場で監督やプロデューサーが思い描いていたものと、自分が考えていたものが近かったことが確認できたことで安心しましたし、かなり重めの酔っ払いシーンからの撮影だったんですけど、最初にそこを乗り越えられたことが自信になり、また勢いがついた気がしました。長セリフで緊張感もありますが、シーンを撮り終える度に現場で皆さんが大きな拍手をしてくださるので、その度に「今日も1日乗り切った!」という達成感を感じることができています。なので、この勢いのまま最後まで走り続けたいなと思っています!