大手回転寿司チェーン・くら寿司は3月2日から、AI技術を活用して回転レーンでの迷惑行為を防止する「新AIカメラシステム」を全店舗で正式導入したと発表した。回転寿司業界初の取り組みだという。回転レーンによる商品提供への不安を払拭し、回転寿司の文化を守ることを目指すとしている。
同社は、最近になり頻発している回転寿司を中心とした飲食店における悪質な迷惑行為、いわゆる「寿司テロ」騒動の再犯防止対策として、AIカメラを活用するとしていた。
本システムによって、回転レーン上での「寿司カバー」の異常を検知し、迷惑行為を防止するとしている。具体的には、回転レーン上で取られた寿司皿を自動的にカウントする目的で2021年に全店舗で導入を完了していたAIカメラに、回転レーンを流れる抗菌用の「寿司カバー」の不審な開閉を検知できる機能を拡張。新AIカメラが不審な開閉を検知すると、同社本部でアラートが鳴り、本部担当者が該当店舗の責任者へ電話連絡。連絡を受けた店舗で、異常が検知された寿司皿を速やかに撤去し、利用客に声がけをするという。
また、全店舗の店内映像や運営状況を本部でリアルタイムで管理し、客観的な視点から商品・サービスのクオリティー維持・向上を支える目的で2003年に導入していた「店舗遠隔支援システム」を活用し、迷惑行為発生時の録画映像や、対応中の店舗内の様子も確認できるようにした。場合によっては、そのまま警察への通報も可能となるそうだ。
くら寿司では今回の新AIカメラシステムの導入などで、「今後も安心して利用し、回転寿司を楽しんでもらえる環境づくりに努めていく」としている。
ネット上では「迷惑行為をして動画に晒した者共は一生後悔させるくらいこ賠償を突きつければいい」「応援するよー」「AIスゲー、くら寿司動き早い。」「ほんのひと握りのバカのせいで莫大な費用が掛かる💢」「抑止になれば良いけど」「どれくらい費用が掛かるんだろうか。。。」「我ら人間もAIカメラに監視されながら寿司を食う時代が来てしまったか・・・・。」などの声が寄せられた。