現在はさまざまなメーカーがロボット掃除機を発売していますが、いまだロボット掃除機の代名詞といえばアイロボットの「ルンバ」と感じている人は多いのではないでしょうか? そんなルンバに新モデル「ルンバ i5+」が登場、3月2日から発売となります。新ルンバは一体どのような製品なのか、一足早く実機をお借りしてチェックしてみました。
あれ? このデザインはもしかして……?
ルンバ i5+の写真を見て「アレ?」と思った人もいるかもしれません。ルンバ i5+のロボット掃除機本体は、ルンバ i3・i3+と同じもの。ルンバ i3のロボット掃除機に、ルンバ j7+に付属するゴミ収集機能付きクリーンベースを組み合わせたものが「ルンバ i5+」なのです。
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我が家で使用中の「ルンバ i3+」(2021年発売)。ロボット掃除機本体は、今回のルンバ i5+と同じです。名称の末尾に「+」と付くのは、自動ゴミ収集機能を搭載したクリーンベースが付属するモデル。ルンバ i3+には、これまでの定番デザインだった縦長のクリーンベースが付属していました
新しい横長のクリーンベースと、旧モデル(縦長クリーンベース)のもっとも大きな違いは本体サイズです。旧クリーンベースは幅31×奥行き39×高さ49cmだったのに対し、新クリーンベースは幅31×奥行き40×高さ34cmと、高さが15cmほど抑えられています。
このため、棚下やサイドテーブルの下など、いままで高さが足りずに置けなかった場所へも置けるようになりました。背が低いぶん、設置したときの圧迫感や存在感も小さくなったように感じます。
クリーンベース上部のフタ部分にはレザー調のフリップが配置されており、旧クリーンベースよりも高級感のあるデザインになったのも好印象。ロボット掃除機本体のファブリック調デザインと相まって、旧モデルよりも「家電」ぽくない、家具に近い雰囲気です。
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クリーンベース上部のフタを開いて紙パックをセット。旧クリーンベースにはなかった小物入れスペースが用意されています。小物入れはかなり浅いですが、未使用の紙パックをひとつ収納可能。紙パック交換時に手間取らず便利です
見た目ではわかりにくいのですが、新クリーンベースはデザインだけでなく、ロボット掃除機とのドッキング位置調整の仕組みも変わりました。旧クリーンベースは赤外線を使用したドッキングシステムですが、新クリーンベースの側面にはバーコードタグがあり、このタグをロボット掃除機のカメラで認識して位置を合わせてドッキングします。
ちなみに、今回のルンバ i5+に付属する新クリーンベースはユニバーサルデザインを採用しており、新旧どちらの方法でもロボット掃除機とドッキング可能。すでにルンバ i3を所有している場合、新クリーンベースを入手すればルンバ i5+と同じように利用できるのです。残念ながら現在は新クリーンベースの単体販売はありませんが、今後に期待です。
ルンバ i5+はどんなロボット掃除機?
ルンバシリーズにはさまざまなモデルがありますが、今回のルンバ i5+はどのような位置づけかというと、価格を抑えたスタンダードモデル。ルンバ i5+(およびルンバ i3・i3+)のロボット掃除機本体は、ルンバらしい機能を一通り備えつつも、一部の機能を省いています。
たとえば、高い掃除性能を持つ「AeroForce 3段階クリーニングシステム」は、サイドブラシと2本のゴム製デュアルアクションブラシ、そして強力なパワーリフト吸引という3つの機能を合わせてゴミを吸引します。さらに、ゴミが多い場所を検知して集中的に掃除するダートテクノロジーによって、床がキレイになるまでしっかり掃除してくれます。
このほか、ルンバの魅力であるアプリを使った賢い掃除も。さすがに「カメラで落ちているモノを見分けて回避(j7シリーズ)」までは対応していませんが、間取りを学習して特定の部屋だけを掃除指定、スマートフォンのGPSと連動して「ユーザーが家を離れたら清掃開始」、音声アシスタントと連動した音声操作など、数々の便利機能を持っています。
ルンバ i5は、ルンバの高い掃除性能と賢さを受け継ぎつつ、クリーンベース付属モデルながら9万円を切るコストパフォーマンスの良さが魅力。ただいきなりこの価格を出すのは怖いという人は、アイロボットのサブスクサービス「ロボットスマートプラン+」も選択肢のひとつです。
ロボットスマートプラン+には、レンタル感覚で気軽に借りられる「おためし1ヶ月コース(1,980円)」と、一定期間使用すると自分のものになる「あんしん継続コース(月額2,780円)」があります。ルンバ i5+のあんしん継続コースは3月2日から、おためし1ヶ月コースは4月4日からサービス開始です。