購入した商品に貼られている値札シールや子どもがいたずらで貼ったシールなどは、壁や床につくとなかなか剥がれないものです。
特にシールが貼られてから時間が経ったものは剥がしにくく、無理やり剥がそうとした結果、ベタベタと粘着剤が残ってしまうケースもあるでしょう。
そこで今回は、シール剥がしの裏ワザとシール跡のベタベタを取る裏技を紹介します。シール剥がしをする上で注意したいポイントなどもあわせて解説しますので、頑固なシール跡に悩む人はぜひ参考にしてください。
【シールの剥がし方・裏技2選】簡単&成功率高め
壁や床にこびりついて剥がれないシールや、粘着剤がベタベタと残ったシール跡は、なかなか綺麗に取ることができず、厄介なものです。特に貼られてから時間が経ったシールは、剥がそうとしても剥がれないことが多いですよね。
そこでここからは、シールを簡単かつ綺麗に剥がす裏ワザを2つ紹介します。どれも家庭にあるものや簡単に手に入るものを使う方法なので、ぜひ試してみてください。
シール剥がしの裏ワザ1. ぬるま湯でふやかす
シールの粘着剤は水に強い性質を持っていますが、濡らしてふやかすことで、粘着力を低下させることが可能です。さらに熱に弱いという特徴もあるので、ぬるま湯を使うとより効果的でしょう。
直接水につけられるものであれば、ぬるま湯をためた洗面器などに入れてしばらく置いておきます。直接水につけられないものの場合は、霧吹きなどでぬるま湯を吹きかけるか、ほかの方法を試してみるといいでしょう。
シール剥がしの裏ワザ2. ドライヤーで温める
粘着剤は熱に弱いため、ドライヤーを使う方法は非常に効果的です。水をつけたくないものや、薬剤を使いたくないものなどにはこの方法を試してみるといいでしょう。
やり方は簡単で、ドライヤーの温風を10~20秒当ててシールをゆっくり剥がす、という作業を繰り返すだけです。
なお、温風を長時間当て続けると逆に剥がれにくくなってしまうため、適切な長さで温めることを心がけましょう。
【シール跡のベタベタを取る方法・裏技5選】シール剥がしに失敗したときに
シールを剝がすのに失敗すると、ベタベタとしたシール跡が残ってしまいますよね。ここでは、シール跡のベタベタを取る裏技を5つ紹介します。
シール跡のベタベタを取る方法・裏技1. 水と食器用中性洗剤で剥がす
水と一緒に食器用の中性洗剤を使うのも、シール跡を剥がしやすくする方法の一つです。中性洗剤に含まれる界面活性剤には、粘着力を低下させる効果があります。
全体に中性洗剤を塗ったあと、ラップなどで覆って10分ほど置くと、中性洗剤が浸透して剥がしやすくなるでしょう。
シール跡のベタベタを取る方法・裏技2. セスキ炭酸ソーダで剥がす
シールの跡が落ちにくい場合は、セスキ炭酸ソーダを使うのもおすすめです。アルカリ性のセスキ炭酸ソーダを使うことで、酸性の接着剤や汚れが中和され落ちやすくなります。
100倍ほどに薄めたセスキ炭酸ソーダを、頑固なシール跡に吹きかけるなどして落としていきましょう。
シール跡のベタベタを取る方法・裏技3. テープとメラミンスポンジで剥がす
シール跡を水で剥がすのがNGな場合は、ガムテープやセロハンテープなどとメラミンスポンジを使う方法がおすすめです。
指にガムテープなどを巻きつけ、粘着剤を絡めとるようにペタペタ押しながら剥がしていきます。比較的新しいシールの粘着剤であれば簡単に剥がせます。
テープ類で取りきれなかったものは、メラミンスポンジや消しゴムなどを使って軽くこすりとってみましょう。強くこすると塗装が剥げたり素材が傷んだりする可能性があるので、慎重に行うことがポイントです。
シール跡のベタベタを取る方法・裏技4. 除光液で剥がす
マニキュアなどのオフに使う除光液も、シール剥がしに効果的なアイテムです。除光液の成分である有機溶剤(アセトン)には粘着剤を溶かす性質があり、うまく使うことで頑固なシール跡を取り除けるでしょう。
シールに除光液を直接かけたり、ティッシュなどに含ませて上から押さえたりして、除光液を染み込ませたあと10分程度待ちます。その後は慎重にシールを剥がし、仕上げにタオルなどで拭きとりましょう。
シール跡のベタベタを取る方法・裏技5. ハンドクリームで剥がす
家庭にあるアイテムでシールを剥がす方法の1つに、ハンドクリームを使うやり方があります。
ハンドクリームには油分が含まれており、適量をシールの表面に塗って時間を置くことで剥がしやすくなります。
ただし、さらっとしたテクスチャーのハンドクリームだと、油分が足りずに失敗してしまう可能性も。油分が多めに配合されているハンドクリームを使いましょう。
それでも剥がせない場合は、ヘラを併用すると剥がしやすくなるでしょう。
ただし、油染みが残ってしまう可能性があるため、変色が目立つ恐れのある素材に使用するのは避けましょう。
市販のシール剥がし用アイテムを使う方法もおすすめ
シールを剥がす裏ワザは身の回りのものを活用できて助かる一方で、一定の時間を置いたり複数のアイテムを併用したりと、時間や手間がかかるものも少なくありません。「もっと簡単に短時間で落としたい」と思うのであれば、市販のシール剥がし専用アイテムを使う方法も検討しましょう。
専用の薬剤が入ったスプレーやクリーナーを使うと、粘着力が強いシール跡でも簡単に落とせます。
ただし、薬剤の成分が強力な分、使用できない素材があったり手荒れの原因になったりすることもあるため、取り扱い方を十分確認した上で使うようにしましょう。
シール剥がしをする上で注意したいポイント
貼ってから時間が経ってしまったシールや頑固なシール跡も、裏ワザや専用のアイテムを使うと比較的簡単に剥がせます。
ただし、注意点を守らずにシール剥がしを行うと、裏ワザなどを使っても落としきれなかったり素材が傷んでしまったりする可能性も。
ここからはシール剥がしをする上で注意したいポイントをご紹介しますので、各項目を確認しておき、安全かつ効率的にシールを剥がしていきましょう。
シールはゆっくり剥がす
シール剥がしの際に覚えておきたいこととして、できるだけゆっくりシールを剥がすことが挙げられます。勢い任せにシールを剥がそうとすると、表面の紙部分だけが剥がれて粘着剤が残ってしまうことがあるのです。
裏ワザの種類にかかわらず、シールを剥がす際は慎重に作業をすすめることを心がけておくといいでしょう。
素材に合った剥がし方を試す
シールを剥がす方法はいろいろとありますが、すべての方法が素材に関係なく使えるわけではありません。
例えば、木材などでできたものには、原則として水や洗剤を使った方法は使えないでしょう。裏ワザを行うならドライヤーを使った方法を用いるか、木材専用のシール剥がし剤などを使うことをおすすめします。
水や洗剤が問題なく使える素材としては、プラスチックやガラスなどが挙げられます。ドライヤーを当てる方法も使えるので、状況に応じて使い分けるといいでしょう。
また、除光液はプラスチックに使うと変色したり、おもちゃ・家具などのに使うと樹脂を溶かしてしまったりする場合があるため、注意が必要です。
このように、素材によって適切な方法が異なるので注意しましょう。
換気しながら行う
除光液や市販のシール剥がし剤などは臭いが強いため、必ず換気しながら使用する必要があります。
大量に吸い込むとめまいや頭痛の原因となったり、吐き気を催したりすることもあるため、十分注意が必要です。
窓を開けたりマスクをしたりするなどして、事前に対策するようにしておきましょう。
シールのベタベタは裏技で剥がそう
シールの粘着剤はただでさえ落ちにくい上に、時間が経つと劣化しさらに剥がしにくくなるものです。
無理やり剥がしたり急いで取ろうとしたりすると粘着剤が残ってしまうこともあるため、ドライヤーなど家庭にあるものを使った裏ワザを試してみるといいでしょう。
素材や状況に応じた方法を用いて、なかなか剥がれないシールや頑固なシール跡を綺麗に取り除きましょう。