前田敦子・成海璃子・塩野瑛久が、テレビ東京の新ドラマプレミア23『かしましめし』(4月10日スタート 毎週月曜23:06〜)の主演を務めることが28日、明らかになった。

  • 左から成海璃子、前田敦子、塩野瑛久

    左から成海璃子、前田敦子、塩野瑛久

同作はおかざき真里による同名コミックの実写化作。美大を卒業後、同級生の自死をきっかけに再会したアラサーの男女3人(前田敦子・成海璃子・塩野瑛久)が、それぞれの人生に悩みながらも、みんなで集まっては賑やかな“おうちごはん”を囲み、やがて一緒に暮らしていくようになる物語。

現在社長としても活躍の場を広げ、民放ドラマとしては事務所独立後初めての主演となる前田敦子は自死した同級生の元カノ・千春を演じる。上司からのパワハラにより心が折れて退職し、気分転換の方法としての“料理”に活路を見出したデザイナーという役どころだ。

自死した同級生が所属していたラグビー部の元マネージャー・ナカムラを演じるのは、数々のドラマ・映画・舞台に出演し、圧倒的なキャリアと存在感を誇る成海璃子。古風で堅い家庭で育ったため「結婚はするもの」という意識が強いが、同じ部署の婚約者から突然婚約破棄されてしまう女性を熱演する。

また端正な顔立ちでミステリアスな空気感を放ち、様々な役に挑戦する塩野瑛久は、自死した同級生の元カレ・英治役。「ゲイを親にカミングアウトするときは、最後まで“楽しい人生”を演じ続ける覚悟がなきゃダメ」というゲイの先輩の信条を胸に生きる男性を演じる。

監督は、WOWOW連続ドラマW『フェンス』やドラマ『デザイナー渋井直人の休日』『きょうの猫村さん』などの松本佳奈、映画『おいしい家族』や『ずっと独身でいるつもり?」のふくだももこ、脚本は映画『そばかす』『僕の好きな女の子』などの玉田真也、『しょうもない僕らの恋愛論』の今西祐子という布陣で制作する。

ドラマでは、原作中に出てくるレシピも再現する。第1話の「包まない餃子」や、串揚げ大会の「串揚げ」、「手巻き寿司」、「チュクミサムギョプサル」など、みんなでワイワイ食べたくなる魅力的な料理が多数登場。ドラマ『今夜すきやきだよ』『ごちそうさん』や、映画『かもめ食堂』『川っぺりムコリッタ』などを担当するフードスタイリスト・飯島奈美が料理を監修し、思わず真似したくなるような、やさしいごはんレシピを展開する。

前田敦子 コメント

脚本の玉田真也さんとは度々ご一緒しているのですが、本作のオファーをいただいた頃、映画のイベントでお会いした時に「かしましめしは素敵な作品ですよね」という話もして、とてもご縁を感じたので、すんなりと「やりたいです」とお答えしました。みんなでお喋りしながら毎回おいしいごはんを何品も食べるので、どんなメニューが出てくるのか楽しみです。
3人が出会うのと同じ春にスタートするドラマなので、現実世界と同時進行で3人が生きているかのように身近に感じてもらえたらと思います。友達同士で集まってみようかなとか、おいしいごはんを食べるために仕事頑張ろうとか、このドラマが日常の中で自分が少し幸せになるものに繋がるきっかけになってくれたら嬉しいです。

成海璃子 コメント

最初にお話を聞いた時は、友人と暮らすのって楽しそうで憧れるので、作品の中で擬似体験できることが嬉しかったです。自分と同世代の等身大な役を演じることも楽しみです。
原作はじめ脚本にも良い言葉がたくさんあり、共感できるものが多かったです。それぞれ抱えている事情はあるけど、ほどよい距離感で寄り添いながら、一緒に美味しいごはんを食べる三人の関係性が素敵だと思いました。一人じゃなく、誰かと分かち合って食べるのっていいものだなと思いました。

塩野瑛久 コメント

台本を読んでいく中で刺さる台詞達はどれも押し付けがましくなく、それぞれの生き方を物語る象徴が散りばめられているように感じました。生きてきた環境が違えば抱える想いも違うから、仕事に人間関係、様々な形があると思います。それでも我々が日々口にする食事だけは同じ時間を共有できる唯一の環境なんじゃないでしょうか。
僕はこの『かしましめし』という作品に携われて本当に"運がいい"です。日々強く、そして繊細に生きる全ての皆さまに届いて欲しい作品だと思っています。この作品も、より多くの人が共有できる。そんな作品にできるよう全力で向き合おうと思います。

原作者:おかざき真里 コメント

『かしましめし』はマイペースにかなりゆっくり、ひっそり連載しているお話です。役者さんみなさまそれぞれバックボーンを持っていてかつ華やかで、彼・彼女らの口から出る台詞を一刻も早く聞きたくなりました。脚本も原作をとても大事にしていただいて、さらにテンポよく一歩踏み込んで面白くなっていて、期待しかありません。まして「食べ物ドラマ」で評判の高いテレ東さんです、自分が普段作っているメニューなのに視聴したら夜中にお腹が空くこと必至です。テレビの前のみなさまに、温かい気持ちになったりお腹が空いたり、明日もちょっと生き延びようと思ってもらえますように。

藤田絵里花プロデューサー(テレビ東京) コメント

はじめてこの原作を読んだ時、ちょうど自分もこの3人と同じ年齢でした。「30歳を目前に控えたこの煮え切らない空気感、わかるわかる!」とページを捲る手が止まらず、同時にこの3人の関係がとても羨ましくなりました。干渉しすぎず、でも支え合いながら共に生活をするこの関係が、とても繊細で美しく、尊いものに見えたからです。
また、この3人を優しく包み込む“おうちごはん”も、毎度魅力的です。劇中には“人と分かち合うからこそ、楽しくて美味しい”。そんなごはんの数々が沢山登場します。一週間の始まりの月曜日、美味しいごはんとともに、優しい時間を共有できればと思います。テレビ東京が贈る「孤独じゃないグルメ」、ご期待ください!

(C)『かしましめし』製作委員会 (C)おかざき真里/祥伝社フィールコミックス