元プロ野球選手の藤川球児氏が27日、YouTubeチャンネル『藤川球児の真向勝負』にて、WBC元日本代表の能見篤史氏、鳥谷敬氏をゲストに迎えたスペシャル対談動画を公開した。

  • 藤川球児氏、能見篤史氏、鳥谷敬氏

22日公開の前編動画では、「3人それぞれが選ぶ歴代WBCメンバーから絶対に選出したい野手TOP3」を発表したが、今回の後編動画では、「3人がそれぞれが選ぶ歴代WBCメンバーから絶対に選出したい投手TOP3」を発表していく。

まず、鳥谷氏によるTOP3は、上から順に「大谷翔平」「ダルビッシュ有」「松坂大輔」というラインナップ。大谷を選んだ理由として、「相手の、対戦国が嫌がるっていう」と話す鳥谷氏に、藤川氏が「対戦してて何が嫌なの?」と質問を投げかけると、「変化球です」と即答。「スライダーとスプリット系の球が、消えます」「スライダーが回転しながら加速して曲がったりするんですよ。それをわざと加速させないようにゆるく投げたりとか、同じスライダーでも変えてきたりする」と、そのすごさが語られる。

ダルビッシュについては、試合のなかで投球を変化させていく特徴があるそうで、「その場しのぎでこっちも対戦するしかないので、そういう器用さと、考える力ですね」と、最大の強みは‟思考力”だと持論を述べた。

続いて能見氏から、上から順に「山本由伸」「ダルビッシュ有」「前田健太」というラインナップが発表されると、藤川氏は「これはまたクセやな~」と思わず声を上げる。

最初に選んだ山本に対し、「今まで見てきたピッチャーのなかでなかなかいないタイプで、カーブが加速するんですよ。ボールが高めにはくるんだけど、そこから加速して下にガンッて落ちてくる」とその投球軌道のすごさを解説。

また、次に選んだダルビッシュについては、「もう文句なしです」とキッパリ。「日ハムの時に初めて見たんですけど、完全に見とれてしまうようなピッチャーだったんで。吸い込まれるっていうか、見てて飽きない」と、ダルビッシュの投球は見とれるほどだったという。

最後の前田に対しては、「後半の勝負所で、ミスのないピッチャー」と絶賛。能見氏が鳥谷氏に前田と対戦した際の感想を聞くと、「縦に曲げたり、わざと曲がり小さくして早めにインコース投げて打たしたり、外から大きく曲げてストライク取ってきたり、スライダーだけで3つの球種と、真っすぐの4球種。これにカーブ入れてきたりとかもする」と、その“スライダーの魔術師”っぷりが語られる。

最後は藤川氏による投手TOP3だが、上から順に「???」「上原浩治」「ダルビッシュ有」と、一番上の欄が空白の状態で発表。藤川氏が最後の1人に選んだ歴代WBC投手の回答は、カーネクストによるクイズキャンペーンの答えとなっており、動画の最後に発表されると告げられる。

まずは上原氏を選んだ理由が語られ、「抑えができるっていうことと、どこで投げても同じ結果を残すというところ。この空間だけで勝負してるっていう投手なので、天才ですよね」と絶賛。さらにそこから会話は派生し、「この間ダルビッシュ選手が、スライダーって呼ばなくなってきてるって言ってて。浮くスライダーの名前がちゃんとあって、沈むスライダーの名前がちゃんとある。アメリカでは機械が球を球種化してて、そのうち日本にも入ってくると思います」と藤川氏から最新の野球事情も飛び出した。

3番目に選んだダルビッシュの話に移ると、「ピッチャーって力が入るとだめじゃないですか。いかにダルビッシュを楽にして投げさせられるかっていうのは、今回の大会でもキーポイントになるんじゃないかな」と、今回のWBCに向けて、ダルビッシュが活躍するためのキーポイントが語られる場面もあった。