2020年に建築家の半田悠人氏と結婚し、昨年第1子男児を出産した歌手のDream Ami。1児の母として子育てに奮闘しつつ、現在はミュージカルの稽古にも励み、新たな挑戦としてライフスタイルブランド「Vintry」(ヴィントリー)も立ち上げた。Amiにインタビューし、出産後の変化や子育てのモットー、ブランドへの思いなど話を聞いた。

  • Dream Ami 撮影:加藤千雅

自身のYouTubeチャンネルで自宅の様子や家族旅行の様子なども公開し、笑顔あふれる家庭を発信しているAmi。母親になってから「1日があっという間すぎてびっくりしている」と生活はガラリと変わったようだ。

「今までは家でぼ~っとテレビを見たり暇な時間を過ごすこともありましたが、子供が生まれてからは仕事や予定がない日でも常に忙しいです。『もう夜!?』みたいな毎日で、家で常に早歩きしています」

それでも、「大変とは思っていなくて、すごく楽しい。もともと忙しいのが好きなので、『時間ない!』と言いながらも楽しんでいます」とにっこり。

「『ママになったからこうでなきゃ』とはあまり思っていないです。だからこそ自分らしくやれていられるのかなと思っています。子供の成長とともにちょっとずつ自分自身も成長していけたら」とも語った。

また、母親になってから「笑顔が増えて前よりも穏やかになれた気がします」と自身の変化を語る。

「子供の前では常に笑っていたいし、朗らかな子になってほしいからこそ、自分が朗らかでいなきゃいけないなと思っています。そう意識することで笑顔が増えてよりハッピーになれている気がしていますし、『無理やりにでも笑ったら楽しくなれる』と言いますが、それはある気がしています」と笑顔のパワーを実感。「明るい家庭を作っていきたい」とこれからも笑顔を心がけていく。

そして、「旦那さんは子供を溺愛していて子煩悩です」と明かし、「子供の世話もめちゃくちゃしてくれるし、細かな手続きなども全部旦那さんがやってくれるのでありがたいです」と感謝している。

母として、父として、お互い成長しつつ、夫婦の関係性は「いい意味でそんなに変わってない」とのこと。

「旦那さんはユーモアがある人なので、ダジャレを言ったり、よくふざけています。テレビから流れてくる音楽に乗せていきなり変な踊りをするのが私は大好きで、変な歌詞をつけて替え歌で笑わせてきたり、そういうところは変わらないです」と話し、「ラブラブですね」と言葉をかけたら、「ラブラブかもしれない(笑)。笑いは絶えないです」と笑みをこぼした。

子育てにおいては「否定しない」ことを大切にしていきたいと考えている。

「親だからこそ注意する機会も多々あると思いますが、何でも『ダメ』『やらないほうがいい』と否定はせず、ダメな場合も自分で気づいてもらえるような言い方ができたらと思っています。自分でちゃんと判断できる子になってほしいので」

否定しないということを大切にしているのは、「これはダメというのは、自分だけの価値観かもしれない」と、広い視野を持つことを意識しているから。SNSなどを通じて寄せられるコメントからも、人によってさまざまな考え方があると感じているという。

「何事においても自分だけの価値観や考えで決めつけないようにしています。『なんでそんなこと言うんだろう?』ということも、見方を変えると険悪なムードにならずに済んだり、すべてのことに感謝できるようになると思います」

自身を“図太い”と表現し、心穏やかに生きていく術は、これまでの芸能生活の中でも磨かれたようだ。「中学2年生からこのお仕事をやらせてもらっているので、”人との接し方のポイントを探す”みたいなことが染みついているところはあると思います。売れていない下積み時代から、いろんな人の顔色を見てきたので(笑)」

さらに、夫の影響も。「旦那さんが哲学とか好きで、人それぞれいろんな考え方があるということを普段の会話からも教えてもらっています。日々の生活の中で知らない間に影響されている部分もあるのかなと思います」と語った。