富士フイルムのブースは、ハンズオンコーナーとチェキコーナーが見どころ。ハンズオンでは「X-T5」や「X-H2」など、最新のミラーレスを使ってのモデル撮影が楽しめます。多くの来場者が被写体検出機能でトライアルしていました。チェキコーナーのプリントは無料とあって、スマホで撮影したお気に入りの写真をプリントする人で賑わっていました。
正面一等地には、XシリーズおよびGFXシリーズのカメラとレンズを一同に展示していました。ただし、ただのディスプレイと思うなかれ。よくよく見ると、参考出品と書かれたGFXシリーズ用のティルト/シフトレンズ「FUJINON GF 30mm F5.6 T/S」のモックが置かれていました。さらに辺りをじっくりと見回すと、黒いシルエットの絵が2つ。ひとつはXシリーズ用の「XF8mm F3.5」で、もうひとつはGFXシリーズ用の「GF55mm F1.7」です。しかも、いずれも“2023”の文字も添えられていました。おそらく、近い将来正式に発表されるレンズをひと足早く紹介しているわけですが、うっかりすると見落としてしまいそうです。果たして何人の来場者が気づいたことか。
ちなみにCP+ではメーカーを問わず、新しいレンズや参考出品のレンズがさりげなくブース内に置かれていることがありますので、注意深くブースを回ることをオススメします。
富士フイルムのミラーレスと言えば「フィルムシミュレーション」ですが、その絵づくりの方向性などを示したパネルも展示されており、こちらも見応え十分。富士フイルムのユーザーでなくても、その多彩で品質の高い絵づくりが理解できるように思えます。大メーカーのブースにありがちなライブステージはない代わりに、カメラのレンタルコーナーやクイックメンテナンスコーナー(会場外)などの充実ぶりから、手堅くまとまったブースに思えました。
チェキコーナーでは、instaxチェキプリンターを使い、その場で手持ちのスマホに保存した画像を無料でプリントできる体験コーナーが人気。来場者はスマホのなかのお気に入りの写真などプリントしていました。特に、一般的なチェキの2倍サイズで出力できる「instax Link WIDE」でのプリントが目新しく感じていた人が多かったようです。