YouTubeは2月24日、同サイトで公開されている世界中の動画コンテンツが、日本語を含む多言語吹き替えで視聴が順次可能になると発表した。
同機能により視聴者は、海外のコンテンツを視聴者の第一言語の吹替版で見ることが可能となる。これにより、同機能がなければ視聴しなかったであろうコンテンツにも出会えるように。その一方、クリエイターは世界中へのリーチを拡大し、新しい視聴者を獲得できるようになるとしている。
初期テストの結果、多言語音声機能のテストに参加したクリエイターの場合、平均で総再生時間の15%以上が吹替版の言語で再生され、2023年1月だけで吹替版での視聴時間が毎日200万時間を超えたという。
初期テストでは少数のクリエイターで実施していたが、上記結果を踏まえ、この機能の提供範囲をさらに数千人のクリエイターに拡大する。すでに3,500を超える多言語動画がアップロードされており、吹替版の言語は40を超えているということだ。
視聴者がこの機能を利用するには、動画で「設定」をクリックし、「音声トラック」から利用できる言語を選択する。コンテンツの言語が、視聴者が選択した使用言語にデフォルトで設定されたり、自動翻訳されたビデオのタイトルと説明文によって多言語コンテンツを検索したりできるとのことだ。
テスト対象クリエイターの場合は、動画をチャンネルにアップロードするとき、字幕エディタツールを使用して、自身で手配した音声ファイルを追加する。また、クリエイターのカタログ内の既存のコンテンツにも音声トラックを追加できるという。
なお、多言語音声の初期テストに参加した米国のYouTuber・MrBeastは、同機能を通じて自身の人気動画の吹替版を11の言語で作成している。今回、MrBeastはYouTubeと連携して、多言語音声を追加したことについて率直な感想を以下の動画で述べている。