パナソニックブースは、Lマウントのフルサイズミラーレス「LUMIX S5II」と、マイクロフォーサーズマウントのミラーレス「LUMIX GH6」の2機種のタッチ&トライが目玉となっています。

  • 2月16日に発売したフルサイズミラーレス「LUMIX S5II」を前面にプッシュするパナソニック

特に来場者の注目が集まっていたのが、2月16日に発売したばかりのLUMIX S5II。若い人が実機を試す姿がしばしば見受けられ、小型軽量ボディやAF性能、動画性能が幅広い層に響いているようです。

  • ハンズオンカウンターに用意されていたLUMIX S5II。希望すれば好みのレンズに付け替えてもらえる

  • 動画性能を引き上げた派生モデル「LUMIX S5IIX」は、残念ながらモックアップの展示にとどまった

ちなみに、ブース内のハンズオンカウンターなどに用意しているLUMIX S5IIは、すべて3月下旬に公開予定の新しいファームウエアを導入しているとのこと。AFCモードでシャッター半押し中のライブビュー表示速度が切り替えられるようになっているとされ、すでにLUMIX S5IIを入手した人も新ファームウエアでの変化をひと足早く体感する価値はあります。

  • LUMIX S5IIの機能や装備について、パナソニックの担当者に熱心に質問する来場者の姿も

  • 若い来場者がLUMIX S5IIを熱心に試す姿もしばしば見られた

  • 像面位相差AFを搭載するLUMIX S5IIならば、顔の前に花束を掲げるとサッとピントが移ることを紹介する展示。像面位相差AFに対応しないLUMIX S5との違いは大きかった

ブース内では、ハンズオンカウンターでのタッチ&トライに加え、好みのレンズを装着したLUMIX S5IIを使ってモデルが撮影できる「S5IIモデルシューティング」も実施していました。さまざまなアングルからの撮影が楽しめることや、歩きながらの手ぶれ補正の効果が確認できるなど、LUMIX S5IIの使い勝手や機能がより深く体験できます。こちらは事前予約が必要となります。

  • 事前予約をした人だけが堪能できる「S5IIモデルシューティング」

LUMIXブースへの来場特典として、LUMIX S5IIとLUMIX GH6(ともにレンズキット)が2泊3日100円でレンタルできるクーポンをプレゼントしています。通常のレンタル料金は18,000円なので、かなりおトクです。

LUMIX S5IIはライカとパナソニックの協業の結晶

CP+初日の2月23日には、Lマウントアライアンスを組む独ライカカメラ社やシグマ、パナソニックのキーマンによるトークショーを実施しました。

ライカとLUMIXの協業領域を拡大する「L2 Technology」の取り組みについて、パナソニックのカメラ事業を統括する山根洋介氏は「LUMIX S5IIは2社の協業の結晶といえる製品。特に、像面位相差AFはライカとのコラボで実現できた」と語ります。さらに「ライカの印象的な絵作りは素晴らしいと思っている。今後、ライカ独自のモードがLUMIXに入ってくるかもしれない」ともコメントしました。

  • パナソニックのカメラ事業を統括する山根洋介氏

ライカカメラ社のイェスコ・フォン・オーエハウゼン氏は「2社の協業でまず取り組みたいことは画質の改善だ。AIを用いることも考えている。さらに、カメラの一層の小型化も推し進めたい。これは1社でやるよりも2社で協業した方が断然効率的だ」と意欲を見せます。

  • ライカカメラ社のイェスコ・フォン・オーエハウゼン氏

Lマウントアライアンス3社の開発責任者が登壇したトークショーでは、シグマの大曽根康裕氏が「カメラ業界は大きな変化のまっただ中にあり、新製品をより多く投入することが重要。1社でやるよりは3社で連携した方が、新製品をより迅速に投入できる。連携といっても談合や忖度は一切なく、それぞれのメーカーが個性のある製品を出している。シグマとしては、たとえ数は出なくてもシグマらしいユニークでクレイジーな製品を手がけていきたい」と語ります。

パナソニックの津村敏行氏は「Lマウントのボディとレンズの組み合わせで広がる魅力を訴求したい。LUMIXは、表現力の拡大やストレスのない撮影ができるカメラを目指している。協業の2社から学ぶことは多いが、パナソニックとしてもクレイジーさでは負けたくない」とコメント。

  • パナソニックの津村敏行氏(左)とシグマの大曽根康裕氏(右)

ライカカメラ社のステファン・シュルツ氏は「Lマウントはあらゆるユーザーの使い方に対応でき、長く満足してもらえる。無限の可能性を持って業界をリードする標準フォーマットとして、より革新的な進化を目指したい」と意気込みを語ります。

  • ライカカメラ社のステファン・シュルツ氏(左)。同じくライカカメラ社の杢中薫氏(右)はパナソニック出身で、久々のパナソニックブースへの登壇となった