ときどき通知が届く「ソフトウェアアップデート」。iPhoneのシステム(iOS)を最新の状態にたもつための仕組みで、不定期に実施されます。
ソフトウェアアップデートは各種のファイル(プログラムやライブラリ)がパッケージ化されており、容量は数百メガバイト、ときには1ギガを超えることもあります。作業領域を含めるとそれ以上のストレージ空き容量が必要になるため、いつでもアップデートを実行できるようにするためには、めやすとして5ギガバイト以上の空きを残しておく必要があります。
実行するタイミングも重要です。パッケージの展開処理後はシステム再起動を伴うため、数分ほどiPhoneを操作できない状態になります。その間は通知や電話の着信に応答できないので、誰とも連絡をとる予定がない深夜・早朝に実行しましょう。
ただし、説明文(リリースノート)に「セキュリティアップデート」や「重要なバグ(不具合)修正」といった文言が含まれる場合には、できるだけ早い時期にソフトウェアアップデートを実行しましょう。
理由は「危険に晒される時間をできるだけ短くする」ことにあります。重大な脆弱性の中には、いわゆるハッカー(ネットワーク上に存在する悪意の攻撃者)が勝手にプログラムを実行してしまうようなものもありますから、その"穴を塞ぐ"ために用意されたセキュリティアップデートは急いで実行すべきです。
つまり、セキュリティアップデートの実行を急ぐべきかどうか判断するには、リリースノートの確認が不可欠です。通知が届いたら、まずその概要を確認し、あわせて「詳しい情報」もチェックしておきましょう。