JR東日本盛岡支社では、2023年6月に運行終了する「SL銀河」を地域全体で盛り上げるために立ち上げた「JR東日本盛岡支社 SL銀河ラストシーズンプロジェクト」の一環として、ラストシーズン専用ロゴマークの作成、新小学1年生にオリジナル手旗を贈呈する企画など、3月を中心に実施するイベントについて発表した。

  • 「SL銀河」イメージ(JR東日本盛岡支社提供)

ラストシーズン専用ロゴマークは、これまで「SL銀河」がつないできた地域の人々や乗客との「輪」をテーマに作成され、今後実施するイベント・グッズ等へ展開する予定。このロゴマークをデザインしたオリジナル手旗を釜石線沿線5市町(花巻市、遠野市、釜石市、住田町、大槌町)で2023年度に入学する新小学1年生に贈呈する企画「みんなでSL銀河に笑顔を届けよう!」を実施する。

ラストシーズンの運行開始を前に、釜石線沿線5市町に住む小学生のいる家族を対象とした「特別招待運転」を3月21日に実施。釜石駅14時49分発・遠野駅16時26分着、遠野駅17時30分発・花巻駅19時16分着で運行を予定している。募集方法は市町ごとに異なるため、各市町へ問い合わせが必要となる。

  • ラストシーズン専用ロゴマーク(JR東日本盛岡支社提供)

  • オリジナル手旗イメージ(JR東日本盛岡支社提供)

一般向けとしては、釜石駅構内でSL運転台に乗車して走行体験ができる「SL銀河プレミアムツアー」を今年も発売。2021年12月から販売され、好評とのことで、これまでの首都圏発コースに加え、今回から花巻駅発着コースも追加設定した。

「SL銀河プレミアムツアー」では、乗務員と同じ制服(上着のみ)と制帽の着用、釜石駅構内のSL検修庫見学、転車台を使用した入換作業の見学、SL運転台に乗車して釜石駅構内の走行体験(1人約10分)、「SL銀河」の出発前時の点検作業の見学、石炭の積込み作業の見学、SL乗務員による運転台内での運転操作解説など予定している。

1泊2日のツアーとなっており、出発日は4月1・29日と5月13・27日。旅行代金は11万3,000~13万4,000円。募集人数は各回12人(最少催行人数6人)。申込みはJR東日本びゅうツーリズム&セールス「日本の旅、鉄道の旅」サイトにて、2月27日14時から受け付ける。

釜石線を満喫できるツアーとして、「SL銀河ラストシーズン特別企画! 釜石線満喫の旅」も発売。1日目に釜石線のトンネル・橋梁の見学、2日目に「SL銀河」の出発前に行われる点検を見学できる。帰りは釜石駅から新花巻駅まで「SL銀河」に乗車し、釜石線の魅力を満喫できる。

1泊2日のツアーとなっており、出発日は4月15日。旅行代金は5万3,000~7万2,000円。募集人数は30人(最少催行人数20人)。JR東日本びゅうツーリズム&セールス「日本の旅、鉄道の旅」サイトにて申込みを受け付けている。

その他、ラストシーズンの運行を開始する3月25・26日に釜石線主要駅で出発イベントを開催。沿線市町の人々によるおもてなし等も予定されている。内容や詳細は決まり次第、改めて発表される。