現役中高生のなりたい職業の1位は「教師・教員・大学教授」だったという。この結果は、ベネッセコーポレーションが実施した「中高生の将来の夢や職業に関するアンケート調査」によるものだ。
本調査は、昨年11月から12月にかけて、同社の自習室×学習記録アプリ「StudyCast」を利用している現役中高生1,738人を対象に、なりたい職業や興味がある業界などについて質問を行なっている。
結果として、「将来の夢を教えてください」という質問に対して、男女ともに「教師・教員・大学教授」が1位だった。男子は、次いで2位に「国家公務員・地方公務員」、3位に「学者・研究者」が、女子は2位に「看護師」、3位に「医者」が続く結果となった。男女問わず教育関係が人気のよう。女子では特に医療関係が上位にランクインする傾向が強かったそうだ。
また「興味がある業界」では、男子は「教育」「鉄道・航空・運輸・物流」「電子・電気機器」が、女子は「医療・福祉」「教育」「繊維・化学・薬品・化粧品」が上位にランクインした。
同社は、この結果に「価値観やキャリアが多様化するなか、Youtuberやゲームクリエイターなどの職業が人気になると考えていましたが、教育・医療・インフラ関係の業界や職業に人気が集まりました」とコメント。「コロナ禍を背景に教師との接点が相対的に厚くなったり、現場で日々奮闘する医療スタッフが活躍したりする報道をみたことで教師・医療関係の職業が上位に入っているのでは」と分析している。
このほか、「職業を選ぶとき、大切したいこと」や「人生の中で大事にしたいこと」についても聞いており、男女ともに「給料・待遇」よりも「働きがい・やりがい・やりたいこと」を重視する傾向があったそう。仕事もプライベートもバランスよく大切にしたいと考える傾向が強いことがわかった。
ネット上では「ベネッセが調査してるってことは調査対象はある程度勉強に対して真面目に取り組んでる子だからこの結果は偏ってない?」「堅実な結果だな~」「1番身近にいる大人(先生)の職業になりたいと思う生徒が大勢いるってなんか胸が熱くなります」「公務員人気が高いというのはまだまだ不況である世情を表している」などの声が寄せられた。