OpenWorkは2月21日、「30歳時点で男女の年収差額が少ない企業ランキング」の結果を発表した。調査は、OpenWorkに投稿された「30歳時点」の推定年収データをもとに、男女間の年収差額が少なかった企業をランキングにした。対象は2,184社、18万2,411人。
30歳時点の男女の年収差額が最も少なかった企業は、カメラ・複合機の大手メーカー「キヤノン」と、携帯電話販売代理店「ベルパーク」で、差額はともに1万円という結果に。
キヤノンは2005年ごろからいち早く役割給制度、いわゆる「ジョブ型」の給与体系に切り替えており、男女間での年収差が生まれにくいようで、実際の社員クチコミでも「昇給は年1回の昇級試験次第」「男女関係なく実力主義」といった声が。一方、ベルパークも「資格試験に合格したら給与が大幅にあがる」「実力・実績主義」など、男女関係なく成果を出せば給与に反映されること差額の少なさにつながっていることがわかった。
以下、3位「朝日新聞社」「国税庁」「ローソン」(差額2万円)、6位「武田薬品工業」(「裁判所」(差額3万円)、8位「インテージ」(差額4万円)、9位「大日本印刷」「ITXジャパン」(差額5万円)が上位に。
製薬・医療系企業、官公庁など、専門性が高い職種を多く持つ企業や、業種自体に専門性がある企業が多くランクインしたほか、アパレルや小売、航空関連といった現場・現業系企業も多くランクインし、シフト勤務などにより労働時間を調整しやすいよう。
「専門性の高さ」「労働時間の調整のしやすさ」が勤続しやすい状態をつくり、結果として「男女差額の少なさ」につながっていると言える結果となった。