俳優の岸谷五朗が、2024年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』に出演することが21日、発表された。『青天を衝け』(2021年)に続き、4作目の大河ドラマ出演となる岸谷は、主人公・紫式部(まひろ)の父・藤原為時(ふじわらのためとき)を演じる。
大河ドラマ第63作となる『光る君へ』は、平安時代を舞台に、のちに世界最古の女性文学といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く物語。吉高由里子が主人公・紫式部(まひろ)を演じ、大石静氏が脚本を手がける。
岸谷が演じる藤原為時は、藤原一門であるが、下級の貴族。裕福な生活とは縁遠かった。和歌や漢籍に通じる文人であり、まひろに文学の素養を授ける。
岸谷のコメントは以下の通り。
■演じる人物の印象と意気込み
大河ドラマの素晴らしき魅力の一つは、脚本家とスタッフの皆さんが、史実に基づき、とんでもないエンターテイメントを、独自の個性と主張で創造していくことです。主人公の目線、想いによって歴史上のヒーローは時には悪に、ヒールはとんでもないダークヒーローにも…。物語の中で、登場人物は自由に浮遊し渦巻き感動を創り出します。大石静さんによって生み出されるキャラクターは、本当にキュートで可愛らしく、そして切なく残酷でもあり、喜怒哀楽が掻き乱される魅力的な人物たちです。これからスタッフの皆さんと脚本をジックリと吟味し具現化していくのが楽しみであります!
■およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ
たくさんの楽しみがありますが、なんと言っても衣装でしょう。言葉少ない時代に、人々は衣服で自分たちの「個性」や「想い」を主張していたはずです。色の重ねも、そのバランス感覚も見事で、独特な芸術に包まれています。
役作りにも大きく関わってくる事なので、皆さんの衣装が美術の背景にどの様に溶け込んでいくのか、楽しみであります。
■古都京都の印象や思い出
今年の2月に、京都の南座で座長を務め舞台に立ちました。400年前の演劇発祥の芝居小屋、劇場入りした際にとてつもなく「偉大な大きな何か」に心を鷲掴みにされました。着物で歩く現代人達もタイムスリップさせ、当たり前に思わせてしまう京都は大好きな日本の魅力溢れる場所であります。