東京都は2月16日、第80回東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議にて決定した、基本的対処方針の変更に伴う措置の変更(マスクの着用の見直し)に関する内容を発表した。
東京都では、3月13日0時〜5月7日の期間を対象に、都民と事業者それぞれに向けて要請・協力依頼を行う。
都民への要請・協力依頼は、大まかに「基本的な感染防止対策の徹底」と「感染を拡げないための行動」となっている。
基本的な感染防止対策の徹底は、「こまめな『換気』を行うこと」「混雑している場所や時間をできるだけ避け、『3密を回避』すること」「会食は感染防止対策が徹底された認証店を利用すること」「こまめに『手洗い・手指消毒』を行うこと」のほか、「屋内・屋外を問わず、マスクの着脱は個人の判断を尊重するが、高齢者等重症化リスクの高い者などの感染を防ぐために特定の場面ではマスクの着用を推奨」。
特定の場面とは、医療機関の受診時や高齢者等重症化リスクの高い人が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などへの訪問時、医療機関や高齢者施設などの従事者の勤務中、感染流行期に重症化リスクの高い方が混雑した(人との距離が確保できない)場所に行く時、通勤ラッシュなど混雑した電車やバスに乗車する時、施設の利用やイベント参加時に事業者から呼びかけられた時にあたる。
感染を拡げないための行動としては、「自分と大切な人や社会を守るためにも、早めのワクチン接種を検討すること」「療養期間中にやむを得ず外出する場合はマスクの着用、人混みを避けるなどの感染予防行動を徹底すること」「感染に不安を感じたら、検査を受けることを要請」とされている。
事業者へは、飲食店および飲食に関連する施設(集会場や遊興施設、飲食店)ほか、施設の区分ごとに要請、協力依頼が示されている。
飲食店および飲食に関連する施設に関しては、「徹底点検 TOKYOサポート」プロジェクトにおける「感染防止徹底点検済証」の交付を受けるとともに店頭に掲示しているかで内容が異なる。
学校や保育所、大学などにおいては、「部活動、課外活動、学生寮における基本的な感染防止対策、飲み会等に関する学生等への注意喚起」「発熱等の症状がある学生等が登校や活動参加を控えるよう周知すること」などのほか、4月1日からは学校教育活動の実施にあたり、マスクの着用を求めないことを基本とする旨も示されている。
イベントの開催においては、指定の規模要件に沿った内容で開催することを要請している。
そのほか、テレワークの推進や基本的な感染防止対策を徹底するよう協力を依頼や、飲食、イベント、旅行等の活動に際してワクチン接種歴(TOKYOワクションなどを活用)や陰性の検査結果を確認する取り組みを推奨する。