米AMDは2月16日(現地時間)、超解像・アンチエイリアス技術の「AMD FidelityFX Super Resolution 2.2」をGPUOpen.comにおいて公開した。ゲームの開発者はオープンソースAPIとソースコードにアクセスできるようになり、ゲームに組み込めるようになる。
AMD FSR 2.2は、映像出力より小さい解像度でレンダリングを行い、アップスケーリングして出力することでパフォーマンスを引き上げる技術。アンチエイリアスとして活用することもでき、AMD Radeonシリーズに限らずNVIDIA GeForceシリーズやIntel Arcシリーズでも利用可能。GPUOpen.comでオープンソースソフトウェアとして公開されており、採用されているゲームは250タイトルを超えるという。
今回公開されたのは、AMD FSRの最新バージョン。これまでのFSR 2.1よりもさらに品質を向上する点に主眼をおいたとしており、特に高速で動くオブジェクトの描画品質を改善。まっさきにレースゲームへの搭載が行われ、「High-Velocity Ghosting」の低減が図られているという(関連記事)。
また、開発者向けにはデバッグAPIチェッカーを新搭載。ランタイムが開発中のゲームにデバッグメッセージを返せるようになり、エンジニアが問題に気づきやすくなっている。今年開催予定のGDC 23ではAMD FSR 2.2についての発表も予定しているとのことで、詳細はブログ記事に詳しい。