東京都は2月15日、「受動喫煙に関する都民の意識調査」の結果を発表した。調査時期は2022年11月7~14日、調査対象は都内在住の20~79歳の個人、有効回答は3,000人。
禁煙意向がある喫煙者は51.7%
まず、喫煙率(「毎日吸っている」+「ときどき吸う日がある」)を調べたところ、紙たばこ(葉巻、水たばこ等含む)は19.6%、加熱式たばこは11.5%となった。
たばこを「毎日吸っている」または「ときどき吸う日がある」と答えた人に、今後禁煙するつもりはあるか聞くと、「禁煙意向あり(禁煙する予定がある(時期も決まっている)+いつか禁煙するつもりがある(時期は決まっていない))」と答えた割合は全体で51.7%。性別では、女性56.5%、男性49.5%と、女性の方が高かった。
「禁煙意向あり」と答えた割合を受動喫煙経験の有無別にみると、「受動喫煙経験あり」では57.3%となり、「受動喫煙経験なし」の42.4%と比べて14.9ポイント高いことがわかった。
禁煙意向がある人にその理由を問うと、1位「自分の健康のため」(58.0%)、2位「たばこ代が高いため」(55.2%)を挙げる人が多くともに半数を上回った。以下、3位「家族・パートナーの健康のため(23.2%)、4位「喫煙できる場所が減ったため」(20.7%)、5位「法律・条例が改正され、屋内が原則禁煙となったため」(17.2%)と続いた。
禁煙方法については、「自分の意志のみで行う」が圧倒的に多く71.2%。次いで「薬局で買える禁煙補助剤」が14.7%、「飲食物で紛らわせる」が14.4%と続いた。
東京都の受動喫煙防止条例の取組に対する評価を調べたところ、87.3%が「良い取組・やや良い取組だと思う」と回答。なお、喫煙者に限ると、「良い・やや良い」との評価は74.2%に減少した。