カナダ・トロントに拠点を置くNew School Foods社は、植物由来のサーモンの切り身を開発したという。見た目だけでなく、味や食感までも本物のサーモンそっくりなのだそう。
同社が開発した植物由来のサーモンは、見た目だけでなく、色や風味、脂肪、食感、口当たりにいたるまで本物のサーモンそっくりとのこと。しかも、タンパク質やオメガ3脂肪酸などの成分も本物と同量程度含まれているそうだ。また、焼いても本物そっくりの仕上がりになるという。
同社は、食品科学の主要大学と3年間にわたり研究開発を行い、サーモンの筋繊維の強度や、長さ、構造を再現することで、本物のサーモンと同じような食感と口当たりを実現したのだとか。
植物由来のサーモンは、これまでの植物由来の代替食品とは異なり、製造プロセスが非加熱だという。この処理により、生のままでも、調理しても本物のサーモンそっくりになるのだとか。また、こうした製造プロセスのおかげで、専用の機械を必要とせず、ほかの産業で使われている従来の機械をそのまま使えるので、生産を拡大しやすいというメリットもあるそうだ。
ちなみに同社は、2023年度内から、シェフ限定のパイロットプログラムを通じて、複数のレストランでこの植物由来のサーモンを販売する予定としている。また現在、試験工場の建築を検討しているという。
ネット上では「生でも食えるのか」「サーモンアレルギーやヒスタミン中毒症の人にとっては嬉しいかも」「僕はヴィーガンじゃないけど、こういうのは楽しそうで好き」「刺し身で食べても寄生虫の心配はないということですね」「こういうのが本来開発すべき先進的食料技術」などの声が寄せられた。