牛丼チェーン・吉野家は、全国の店舗で使用しているテイクアウト用レジ袋3種類のうち1種類を、原料に国産米(非食用)を用いたバイオマスプラスチック「ライスレジン」へ切り替えたことを発表(pdfが開きます)した。プラスチックによる環境負荷の低減施策の一環だそう。
「ライスレジン」は、食用に適さない古米や、米菓メーカーなどで発生する破砕米など飼料としても処理されず廃棄されてしまう国産米、休耕田や耕作放棄地などを活用して生産した資源米といった非食用の米を原料としたバイオマスプラスチック。石油由来のプラスチックと同等の強度を持っているそうだ。
同社の主力商品である「牛丼」は、お米と不可分な関係にあるため、数あるプラスチック環境負荷低減方法の中から、国産米のフードロス削減や循環型社会の実現、そして国内農業の支援にもなるライスレジンを選択したという。
当該レジ袋のバイオマス率は25%で、これは植物由来原料の配合量と同様だ。また、再生可能なバイオマス資源を原料とするバイオマスプラスチックは、焼却処分した場合でも大気中の二酸化炭素濃度を上昇させない特長を持っている。
同社は、2020年からテイクアウト用レジ袋3種類全てを植物由来原料を25%配合したバイオマスプラスチックへと切り替えていた。結果として、石油由来のプラスチック使用量を年間約30トン削減、これまでに累計で約75トン削減することに繋がったという。
同社は、レジ袋全てに穀物や植物由来原料を使用することで、今後も継続して石油由来のプラスチック使用量を削減し、環境負荷の低減に務めていくとしている。
ネット上では「米使った商品の商売してるとこがライスレジン使うというのはいいイメージ」「これすご」「日本はお米の国…一粒たりとも無駄にはしない…」などの声が寄せられた。