三井不動産による初めての2業態複合型商業施設となる「三井ショッピングパーク ららぽーと大阪門真・三井アウトレットパーク 大阪門真」が、4月17日にグランドオープンを迎える。オープンに先駆け、メディア向けに内覧会が開催された。

日本再上陸「FOEVER21」や関西初出店など、全251店舗が出店

大阪・門真市に新しく誕生することになった「三井ショッピングパーク ららぽーと大阪門真・三井アウトレットパーク 大阪門真」は、三井不動産にとって初となるショッピングパークとアウトレットパーク複合型の商業施設。約11万6,400平方メートルと広大な敷地面積となっており、店舗棟は地上4階建て、立体駐車場は6階建て2棟となる。この“複合型”という同社初の試みにより、今までにないワンストップのショッピング体験や、この場所でしか味わえない感動体験を提供する狙いだという。

1階と3階が「ららぽーと大阪門真」、2階が「三井アウトレットパーク 大阪門真」となる。1階の北西エントランス側には「くすのき広場」を設け、芝生やベンチなどを用意。くつろぎの空間を創出した。建物中央の吹き抜けで各フロアをつなぐ空間となっているセンターコートの天井には、門真市名産・レンコンのハスの花をモチーフとした「ハストラス」をデザインされている。大型ビジョンも設置され、さまざまなイベントが開催できるスペースとなっている。

「ららぽーと大阪門真」には、日本再上陸となる「FOEVER21」をはじめ大阪初出店19店舗、新業態11店舗を含む153店舗が出店。1階には食の一大ゾーン「門真うまいもん街」が設けられ、大阪ミナミ・日本橋の「黒門市場」公認の市場も登場。創業118年の水産卸の名門「深廣」、老舗カレー店「ニューダルニー」など黒門市場11店舗と、その他食物販6店舗の17店舗が軒を連ねる。

エンターテインメント、アミューズメント施設も内包し、映画館「TOHOシネマズ」にはドルビーシネマがTOHOシネマズ初導入。ハイエンドのプレミアムシアター、体感型サウンドシアターの轟音シアターなどを備えた9スクリーンのシネコンが誕生する。3階にはウルトラマンの世界に飛び込む「ウルトラアスレチック」、日本初登場の体験型施設「すみっコぐらしあそびスタジオ」も登場する。

3階フードコート「Food Terrace」は、屋上につながる吹き抜けが開放的な空間となっており、子ども連れでもゆったりできる小あがり席やベビーチェアが用意されたテーブル、充電が可能な個人席など、さまざまなニーズに応える。また、パーティやワークショップ、会議室など多目的に利用できる「ららスタジオ」も設置されている。

また「三井アウトレットパーク 大阪門真」には、ミュンヘン発のデザインレーベル「KARE」など、日本アウトレット初出店4店舗、関西エリアアウトレット初出店17店舗を含む98店舗が揃った。三井アウトレットパーク大阪鶴見が3月12日に閉館予定となっており、40店舗は鶴見から門真への移転リニューアルとなる。大阪鶴見に比べ、店舗数は約1.5倍、店舗面積は役2.2倍、1店舗当たりの平均面積も1.4倍と大きく拡大。幅広いニーズに応える多彩なラインナップを取りそろえた。大阪初出店となるラルフ ローレンのカフェ「ラルフズコーヒー」、本格フレンチクレープが味わえるジェラートピケから誕生した「gelato pique cafe」といった、人気ブランドのカフェも出店する。

三井不動産ではサステナブル社会の実現に向けた取り組みも進められており、この施設では「ZEB Oriented認証(物販等)」「DBJ Green Building認証」などの環境認証を取得。同社の商業施設では最大級となる、約4,500枚の太陽光パネルを実装した。このパネルは屋上広場の窓からも見ることができる。

また、再生エネルギー使用のEV充電サービスや環境負荷軽減を狙えるCOOL分電盤も設置。歩道や屋上広場など計1万平方メートルを緑化し、エリアにふんだんに緑を取り込んでいくという。このほか、充実した従業員休憩室のほか、24時間営業の従業員用コンビニも用意し、働きやすい環境づくりを推進していくという。

この場所は、パナソニックの工場跡地を活用した開発となっており、同敷地内にはマンションや2023年夏に開業予定の「コストコホールセール 門真倉庫店」、門真市に本社を置く東和薬品の施設が作られ、周辺地域との連携により地域コミュニティの拠点づくりを目指す。地域連携も積極的に行い、災害発生時には利用可能なスペースを一時避難所として提供するとした協定を門真市と締結する。

また、門真市に拠点を置く関西フィルハーモニー管弦楽団と連携し、演奏音源の採用や演奏イベントの開催なども予定している。交通利便性の向上のため、西側に交差点を新設するほか、チケットレス駐車場システムの採用、施設内広場に路線バス停留所の設置などを進めている。このエリアの街づくり開発は今後も継続して行い、2029年には施設直結のモノレール新駅も開業予定となっている。