映画『レジェンド&バタフライ』のオンライン・ファンセッションが15日に都内で行われ、木村拓哉、大友啓史監督が登場した。
同作は東映70周年を記念する新作オリジナル映画。「大うつけ」と呼ばれていた尾張の織田信長(木村拓哉)と、信長の元に嫁いできた「マムシの娘」と呼ばれる美濃の濃姫(綾瀬はるか)。2人の夫婦生活は最悪の出会いで始まり、互いの寝首をかこうと狙う一触即発な毎日を送るが、次第に強い絆で結ばれ、誰も成し遂げたことのない天下統一という夢に向かっていく。
イベント冒頭には、14日に死去が発表された東映 代表取締役社長 手塚治氏に木村を含めた全員で黙祷。木村は「自分が京都太秦の撮影所でお世話になって後にする時に、本音半分、冗談半分というか、別れの挨拶をするのが照れ臭く恥ずかしくて『次、戻ってくる時は信長として戻って来たいです』と伝えさせていただいたら、今回この作品で(社長が)叶えてくださったので、本当に黙祷しながらも、改めてありがとうございましたと思っていました」と語った。
故・手塚社長は同作の企画発表会見にも登場し、「この作品、総事業費20億円でございます。私も稟議に判を捺す時、少し手が震えました」と会場を沸かせる一幕も。「東映が本気でございますということを、申し上げておきたいと思います。今仕上げにかかっておりますが、素晴らしい作品になっていますので、ぜひご覧いただければと思います」と作品への思い入れを語っていた。