カナダのPrimate Labsは2月14日(現地時間)、提供中のベンチマークテスト「Geekbench」の最新バージョンとして、「Geekbench 6」の提供を開始した。モダンなワークフローに刷新されているという。
Geekbenchは、AndroidやiOSに加え、WindowsとmacOS、Linuxにも対応するベンチマークソフトウェアスイート。前回のメジャーアップデートから3年が経過し、テクノロジーは大きく変化したと言及。2023年に人々が何のためにデバイスを使うかを反映し、現代のユーザーを念頭において設計した新しいワークフローに刷新したという。追加された新テストは下記の通り。
- ビデオ会議配信で背景をぼかす
- SNS用に画像をフィルタリング、調整する
- 写真から不要なオブジェクトを自動的に削除
- 機械学習モデルを用いて写真内のオブジェクトを検出、タグ付与
- スクリプト言語でできストを分析、処理、変換する
さらに、これまでと同じワークフローに用いられるデータセットも更新。現在一般的なファイルの種類とサイズに設定することで、適切なスコアが得られるようサポートしたという。
- 画像テストでは高解像度写真を搭載
- ナビゲーションテストにおけるより大きな地図
- PDFとHTML5ブラウザテストにおけるより大きく複雑な文書ファイル
- 開発者テスト用のより多く、大きなファイル
また、タスクのCPU割当についてもアルゴリズムを変更。各コアに個別のタスクを割り当てるのではなく、コアがどう協調してタスクを完了するかについてもテストで計測するという。これは異なる種類のコア(高性能コア、高効率コアなど)が組み合わされて搭載される新デバイスに対応するというもので、ブログ記事ではQualcommとMediaTekがGeekbenchによる性能評価を製品開発に役立てていると言及されている。