Airbnbは、「オペラ座の怪人」の舞台となったフランス・パリのオペラ座・ガルニエ宮での、1泊限定の特別な宿泊企画を2月13日に発表した。

同企画は、ガルニエ宮最大のボックス席であり、通常は要人をもてなすために利用される「貴賓席」で一夜を過ごすプラン。オペラ座の貴重な非公開アーカイブや名作小説で紹介されている有名な地下湖など、めったに一般公開されることのないガルニエ宮の秘密の場所をめぐるツアーや、パリ・オペラ座バレエのバレリーナによるプライベートのバレエ入門レッスン、シャンパンとオードブルを楽しみながらのパリ・オペラ座バレエ学校の団員による特別公演の鑑賞や、一般公開されていないオペラ座の稽古場「Foyer de la Danse」でのディナー、オペラ座ビルの軒下にあるダンススタジオのプライベートツアーも体験できる。

  • 貴賓席のベッドルーム Credit:Thibaut Chapotot

予約方法は3月1日午後6時(中央ヨーロッパ時間)から、Airbnbサイトにて宿泊予約が可能。宿泊は7月16日に実施する予定で、1泊の宿泊料金は「Box of Honour」の番号にちなみ37ユーロに設定している。予約のリクエストに際しては、予約ゲストはAirbnbのプロフィールが確認されていること、プラットフォームでの実績があること、18歳以上であることが必要。最大宿泊人数は2名で、フランス・パリまでの交通費は自費で負担すること。

  • 貴賓席からの眺め Credit:Thibaut Chapotot

  • オペラ座外観 Credit:Thibaut Chapotot

なお今回のガルニエ宮での企画は、ヨーロッパの歴史ある建造物への遺産寄付など、ヨーロッパにおける遺産観光の活性化を目指すAirbnbの一連の施策の一部だという。施策の一環としてAirbnbは「ガルニエ宮貴賓席修復プロジェクト」を進行するなどオペラ座の保護と修復を、寄付活動を通して支援している。またAirbnbによる寄付は、オペラ座のストリーミングプラットフォームの開発や、オーディオビジュアルコンテンツの提供にも充てられる。