ヤマハ発動機は2月28日から順次、フロント2輪のLMWモデル「TRICITY(トリシティ)125」および「TRICITY155 ABS」をモデルチェンジして発売する。
両製品は、LMWテクノロジーによる安定感のあるコーナリングと上質なクルージング性能を兼ね備えたモデル。「TRICITY155 ABS」は、高速道路も走行可能で、通勤・通学だけでなく週末のツーリングまで幅広いシチュエーションで、ライディングの楽しさを味わえる。
平成32年排出ガス規制適合の、新「BLUE CORE」エンジンを搭載。新作シリンダーヘッドを採用し、コンパクトな燃焼室を形成することで、TRICITY155の場合、従来の10.5:1から11.6:1へと圧縮比を高め、高効率燃焼を実現した。吸気バルブは 20.5mm径へと拡大し、良好な吸気効率を確保。シリンダーヘッドは、冷却経路を最適化し信頼性の向上を図っている。
エンジンには、静粛かつ振動の少ないエンジン始動が特長の「Smart Motor Generator」を採用。始動時はスターターモーターとして機能し、走行時はジェネレーターとして働く。従来のスターターモーターと減速ギアが不要となり、軽量・コンパクト化と静かなエンジン始動を実現する。
信号待ちなどで停車すると自動的にアイドリングを停止して燃料消費を抑え、再発進時には静かな始動で発進できる「Stop & Start System」を採用した。アイドリング停止後の再発進は、スロットルグリップを回すことで、瞬時にエンジンが掛かり滑らかに発進できる。
同心円を描き滑らかな旋回を可能とする"LMWアッカーマン・ジオメトリ"を新たに専用設計し採用した。フロントサスペンション周りとのバランスを最適化し、自然な操縦性と接地感を実現。快適で質感ある乗り心地や、スムーズな押し歩きも可能となった。
縦剛性、ねじり剛性を強化しつつ、適度な"しなり"を確保した新フレームはを採用した。エンジン搭載位置などのバランスを整え、上質感があり自然なハンドリング、優れた直進安定性、乗り心地を支える。
また、1,350㎜から1,410㎜へホイールベースを延長したことにあわせ、リアサスペンションは、ショックアブソーバーの全長を延長した。バネレート及び減衰力を最適化することで、上質感があり落ち着いた走行性をもたらしている。
専用アプリ「YAMAHA Motorcycle Connect(略:Y-Connect)」をインストールしたスマートフォンとペアリングすることにより、「車両メーターへのスマートフォン通知の表示」「スマートフォン画面のサブメーター利用」「オイル・バッテリーのメンテナンス推奨時期のお知らせ」「燃費管理」「車両の最終駐車位置確認」が可能となる。
そのほか、ノブ操作だけでエンジン始動が可能な「スマートキー」、スマホ連携機能を反映して、着信やSNS/メールの受信、スマ―トフォンのバッテリー状況などの情報を車両のメーター上で確認できる「新デザインのメーターパネル」、フットスペースの前後長を約20mm延長した「フットボードスペース」、操作しやすい「タンデムフットレスト」、照射範囲を拡大した「ヘッドランプ」など、日常使いに便利な機能を搭載した。
「TRICITY125」のカラーは、グレーイッシュブルー、ホワイト、マットグレー、「TRICITY155 ABS」のカラーは、マットベージュ、ホワイト、マットグレー。
「TRICITY125」(メーカー希望小売価格49万5,000円)は2月28日に発売。「TRICITY155 ABS」(メーカー希望小売価格56万6,500円)は4月14日に発売する。