霧島酒造は、2月14日から本格芋焼酎『KIRISHIMA No.8(キリシマ ナンバーエイト)』を首都圏先行で販売します。“芋がつくった、果実感”を味わえる本製品のおすすめの飲み方は、これまでにない、冷やして炭酸で割り、シャンパングラスで楽しむというもの。一体どのような芋焼酎なのか、新製品発表会の様子をレポートします。

原料のさつまいもから開発をした本格芋焼酎

  • KIRISHIMA No.8 490ml(1,155円)

『KIRISHIMA No.8』は、同社の「これまでにない焼酎を作りたい」という想いから、原料であるさつまいもそのものを開発していくことを決め、2016年より自社内にて独自にさつまいも育種の研究を開始しました。焼酎メーカーが自社単独で原料のさつまいもの品種を育成し、その品種で焼酎の製造・販売まで行ったのは日本初なのだそう。

さつまいも由来の焼酎の香り成分に着目し、試した交配組み合わせは37組。その8番目として誕生したのが『KIRISHIMA No.8』の原料となる「霧島8(キリシマエイト)」です。

  • 霧島8

霧島8は、黒霧島の原料である「黄金千貫(コガネセンガン)」との度重なる交配で生まれた茜霧島に用いられる「玉茜(タマアカネ)」と、中南米の原住民の間で民間薬として珍重されてきた「シモン1号」からできた新品種。「シモン1号」は、天然ミネラルやビタミンを含んでいるほか、芋焼酎の香りを特徴付けるMTA(モノテルペンアルコール)と呼ばれる香り成分も多く配合されています。

  • 霧島酒造が手がける芋焼酎と原料のさつまいも

MTA総含有量を比較すると、霧島8製の焼酎は黄金千貫製の焼酎の約14倍も含まれていることが確認され、黒霧島に使用されている酵母と、同社が独自開発した「エレガンス酵母」を掛け合わせることによって、より一層果実感のある味わいの『KIRISHIMA No.8』を生み出すことに成功しました。

発表会に登壇した同社代表取締役専務・江夏拓三氏は、『KIRISHIMA No.8』について「アルコール飲料業界をはじめ、時代が味覚に対して大きく変わり始めている。時代の波を感じて食を楽しむという人たちをターゲットに、特に30~40代など若い人に飲んでいただきたい」と語りました。

  • 霧島酒造 新製品発表会の様子

『KIRISHIMA No.8』の特徴は?

『KIRISHIMA No.8』は、エルダーフラワーのような華やかな香りと、マスカットやみかんのような新鮮な果実を思わせる瑞々しく芳醇な味わいが特徴の本格芋焼酎です。一口含むと果実感が一気に溢れ出してくる「フルーリーエレガンス」な味わいを実現しています。

本製品には同社初となる490mlのスリムなボトルを採用し、これまで焼酎に馴染みがなかった人にも手に取りやすいパッケージに。

おすすめの飲み方は、冷蔵庫で冷やした『KIRISHIMA No.8』を1に対し、炭酸水を2で作る、氷なしの炭酸割りです。香りや味わいを楽しめる適度な温度(約8度)にすることで炭酸が抜けづらくなり、泡とともに広がる華やかな香りと瑞々しい味わいを堪能できます。さらに、シャンパングラスで飲むことで、華やかな香りをより一層楽しめるのだそうです。

『KIRISHIMA No.8』の味わいは?

発表会では、黒霧島と『KIRISHIMA No.8』をストレートで比較する試飲会も行われました。

黒霧島はオーソドックスな芋焼酎な香りに対し、『KIRISHIMA No.8』は華やかなフローラルな香り。味わいを比較してみると、トロッとした甘みと旨み、キリッとした後切れのある黒霧島に対し、『KIRISHIMA No.8』は本格芋焼酎とは思えない軽さで、芋焼酎よりも白ワインのような、フルーティーで瑞々しい味わいでした。さつまいもを変化させただけとは思えない果実感で、独特な芋の風味が苦手な人でも挑戦しやすい新感覚の味わいでした。

現在は、霧島8の苗を栽培して数を増やそうとしている最中ということもあり、東京・埼玉・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬・山梨の1都7県での発売となる『KIRISHIMA No.8』。店頭で見つけたら、今までの芋焼酎にはなかった瑞々しい果実感を試してみてくださいね。