識学は2月9日、「管理職に関する調査」の結果を発表した。調査は1月6日〜11日、全国の従業員数10人以上の企業に勤める20歳〜59歳の会社員300人(管理職:150名/非管理職:150名)を対象に行われたもの。

  • 【管理職ではない人】あなたは管理職になりたいと思いますか。

まず、現在管理職ではない150人に、管理職になりたいか尋ねたところ、「なりたいと思う」は8.0%で、「条件(給与面等)によってはなりたいと思う」が20.0%、「なりたいとは思わない」が72.0%となった。

「なりたいと思う」の回答率を男女別で見ると、男性では12.0%であるのに対し、女性では4.0%にとどまった。子どもの有無で見ると、子どもがいる人では10.0%、子どもがいない人では6.3%となっている。

管理職になりたくない理由について聞いてみると、「出世欲がないから」が50.9%で最も多く、次いで「責任が伴うから」が50.0%、「仕事量が増えるから」が42.6%で続いた。

  • 管理職になりたくない理由

また、「給与が伴わないから」は23.1%、「現状に満足しているから」は9.3%、「今やりたい仕事ができなくなるから」は7.4%にとどまっている。

次に、現在管理職である150人に、管理職の立場で苦労していることについて尋ねてみた。すると、「部下の指導や育成」が49.3%で最多となり、「責任が重い」が39.3%、「部下とのコミュニケーション」が36.7%、「上司と部下との板挟み」が34.0%で続いた。また、「特に苦労はしていない」の回答も15.3%見られた。

  • 【管理職の方】管理職の立場で苦労していること

管理職の立場でやりがいに思うことについては、「やりたいことができること」が38.0%で最も多く、次いで「自分が成長できる」が36.7%、「チームで成果をあげること」が36.0%で続いた。

  • 【管理職の方】管理職の立場でやりがいに思うこと

管理職として自分の役割を果たすために十分な権限があると感じているか尋ねると、54.7%が「感じる(やや感じるも含む)」と回答した。

  • 【管理職の方】あなたは管理職として、自分の役割を果たすために十分な権限があると感じますか。

全回答者を対象に、女性管理職を増やす社会全体の動きについてどう思うか聞いてみたところ、「賛成(やや賛成も含む)」は59.0%、「どちらとも言えない」は34.3%、「反対(やや反対も含む)」は6.7%という結果となった。

女性の管理職を増やすために必要だと思うことについて尋ねてみると、「子育てや介護などの両立支援」(54.7%)、「女性が不利にならないような人事評価の方法」(50.0%)、「育休や在宅勤務などの社内制度を設ける」(43.3%)が上位となった。

  • 【全員】あなたは女性の管理職を増やすために、何が必要だと思いますか。