お笑いコンビのサンドウィッチマンと俳優の松坂桃李がMCを務める日本テレビ系ドキュメントバラエティ特番『もう一度、逢いたくて旅にでた。』(14日21:00~)。第一線で活躍する有名人が、もう一度逢いたい恩人や大切な人々に“心を込めた贈り物”を届ける旅に出る番組で、女優・波瑠、伝説の家政婦・タサン志麻さん、笑点メンバー・桂宮治が登場する。

スタジオでその様子を見守るMCの3人だが、自身にとって「もう一度逢いたい」のはどんな人なのか。収録後に話を聞くと、サンドウィッチマンからは、“会う”ということに関するポリシーが明かされた。

  • サンドウィッチマンの伊達みきお(左)と富澤たけし (C)NTV

    サンドウィッチマンの伊達みきお(左)と富澤たけし (C)NTV

松坂が挙げたのは、樹木希林さん。「本当に感謝の気持ちを伝えたいです。お芝居の経験が浅いときから、言葉ではなく、行動というか空気感で包み込んでくれて、後に残る財産というものをくださったと思います」と感謝する。

今回は、ゴールデン帯バラエティで初MCに挑んでいるが、「この姿を希林さんがご覧になっていたら、どう思うかを聞いてみたいですね」と思いを馳せた。

  • 松坂桃李 (C)NTV

一方のサンドウィッチマンは、「いない」と語る。その背景には、東日本大震災で大切な人を突然失うことになった経験があった。

「いつでも会えるんだから、会いに行くようにしたんです。実家もよく行くし、高校時代の先生にもよく電話するし、会いに行くし、同級生も仙台に帰れば集まってくるんですよ。これはすごく大事なことだと思います」(伊達)

「また、こういう仕事をしていると、結構会いたい人に会えちゃったりしますしね」(富澤)

「コロナがあったので、会っちゃいけなかったじゃないですか。でもそれが少し解けてきるんで、ぜひ『コロナだもんね』と言って(会うのをためらうことを)やめましょう。本当にそのまま会えなくなることがあるから。会いたいなと思ったら連絡したり、会う手順を考えたりするきっかけに、この番組がなればいいなと思います」(伊達)

そんな中でも、樹木希林さんのように、亡くなったことで会えなくなった人への思いを聞いてみた。

「僕は叔母ですね。僕らのことをずっと応援してくれて、単独ライブも必ず来てくれて、いつもおにぎりを持ってきてくれたんですよ。コロナになってすぐくらいに亡くなって、お葬式も行けたんですけど、本当にこぢんまりとして。にぎやかなのが好きだったんで、もう少したくさんの人を集めてやりたかったなと思いましたね。結構若くして亡くなったので、また会いたいです」(伊達)

「僕は仙台の駐車場でバイトしてたんですけど、隣のラーメン屋さんの大将がそこに停めてて、いつもラーメンをタダで持ってきてくれてたんです。その大将が亡くなってしまったんですけど、コロナになってあまり会えてなかったので、もう1回会いたかったなと思いますね」(富澤)

「でも、ちゃんとお葬式は行けたんだよね。僕もそこのラーメン屋さんは思い出の味だったので、一緒に行ってきました」(伊達)

  • (C)NTV