ウィルオブ・ワークは2月8日、「ITエンジニア採用実態に関する調査」の結果を発表した。調査は2022年12月23日~26日、全国のITエンジニア採用決裁者100名を対象にインターネットで行われた。
ITエンジニア採用決裁者に「中途採用時の評価点」を教えてもらったところ、「コミュニケーションスキル」(60.0%)が圧倒的多数に。次いで「顧客の立場に立った考え方」(29.0%)、「マネジメント経験」(26.0%)、「プロジェクトマネジメント経験」(25.0%)と続いた。
また、ITエンジニアに求めたい定性要素としては「コミュニケーションスキル」(36.0%)に加えて、「ビジネスマナー」(34.0%)、「協調性」(26.0%)が高く、会社で共に働くためのヒューマンスキルを求めている傾向がうかがえた。
次に、採用条件となる言語について聞いたところ、47.0%が「Java」と回答。次点も、「JavaScript」(27.0%)、「C/C++」「HTML/CSS」(ともに17.0%)といった国内で広く普及している開発言語が上位に。また、同率3位には、人工知能開発やデータ解析分野などで活用される「Python(17.0%)がランクイン。昨年11月調査で若手ITエンジニアが「今後習得したい言語」の1位だったことから、採用する企業にとっても注目度の高い言語であることが伺えた。
続いて、プログラミングスクール出身者の中途採用実績について聞いたところ、38.0%が「実績あり」と回答。理由を聞くと、「年齢の若さ」(52.6%)、「学習意欲の高さ」(44.7%)、「キャリアプランが明確」(36.8%)であることが上位に。一方、主な不採用理由としては、「実務経験を求めている」(38.7%)、「社会人経験を求めている」(35.5%)、「キャリアプランが不明確」(17.7%)が上位に。プログラミングスクールに通った後にITエンジニアとして転職を目指す場合には、自身のキャリアプランを明確にし、目的にあったスクール選びと学習意欲を高く持ち転職活動に望むことが重要だと言える結果となった。
最後に、実際にITエンジニアの採用につながった採用ルートについて聞いたところ、「人材エージェント」(総合型25.0%、エンジニア専門型19.0%)や「求人広告」(総合型24.0%、エンジニア専門型19.0%)経由の採用も多かったものの、最多は「自社HPの求人情報」(39.0%)経由であることがわかった。