ソニーグループは2月10日、身に着けた専用端末で個人に合わせた温度調節を行うコネクテッドサービス「REON WIZ」(レオンウィズ)を、有料で提供開始した。利用者が温度をどう感じているかクラウド上で分析、機械学習し、一年を通じて急な暑さやほてりなどに対し、適切な温度で冷却する。

  • 「REON WIZ」の使用イメージ。個人に合わせた温度調節を専用端末で行うサービスとなる

  • 体に接触させて周囲の温度を測り、適した温度に変化する専用端末

「REON WIZ」は、温度測定機能を持った専用端末(型番:RNP-3F)と、スマートフォン用アプリ、温度管理するコネクテッドサービスを組み合わせたサービス。ソニーはこれまでもウェアラブルサーモデバイスと呼ばれる、体表面を冷やすガジェット「REON POCKET」を展開してきているが、今回登場した「REON WIZ」は専用アプリやクラウドサービスと組み合わせることで、個人の「温度の感じ方」を学習し、より適切に温度管理できるようになる。

専用端末はネックバンド付きで、本体を首の後ろに装着し、利用者に合わせた温度で体表面を直接冷やす。カラーはさまざまな服装になじみやすいナチュラルベージュを採用。バンド部には柔らかいシリコン素材を採用した。タートルネックなど襟が高い服でも、冷却性能を損なわないよう空気を循環させるエアフローパーツが付属する。

  • 専用端末は首の後ろに装着。ベージュカラーでなじみやすく装着しても目立ちにくいとする

連係する専用アプリでは、現在の専用端末の温度について「冷たすぎる」「ちょうど良い」「温かい」のいずれかをフィードバック可能。専用端末の温度は、端末冷却面の表面温度や、アプリでフィードバックした温度の感じ方など複数の要素からクラウド上で複合的に分析・機械学習され、使い続けることでより利用者に適した温度に調整されていく。

アプリではこのほか、個人の温度の感じ方や利用状況に応じたおすすめの使用方法を提案するほか、顔のほてりと発汗の程度も記録することで、日々の変化を確認できる。

  • アプリではユーザーが端末の温度を「冷たすぎる」「ちょうど良い」「温かい」の3つから評価。フィードバック内容をクラウド上で学習させ、適切な温度を提供する。個人の温度の感じ方や利用状況に応じた使用法も提案

初期費用は4,800円。月額利用料は770円/月。初回の利用期間は最大6カ月で、継続利用を希望する場合は1カ月ごとに利用期間が更新される。なお、専用端末は防水ではないため、本体に水分がかかる状況では使用できない。