セイコーウオッチの「キングセイコー」から、セイコー腕時計110周年を記念した限定モデルが登場する。発売は2月24日、世界限定1,200本(うち国内500本)、価格は236,500円。また、新ムーブメントを搭載したレギュラーモデル3機種も3月10日に発売する。価格は231,000円。
セイコー腕時計110周年記念限定モデル <キングセイコー>
セイコーの腕時計は、1913年に国産初の腕時計となる初代「ローレル」(2014年に日本機械学会から「機械遺産」として認定)を発売してから、2023年で110周年を迎える。セイコー腕時計の中でも金字塔的なブランドであるキングセイコーは、亀戸にあった第二精工舎で誕生した。地名に含まれる“亀”は、長寿を象徴する吉祥の動物として古くから親しまれている。
新作の「SDKS013」は、亀戸の地にインスパイアを受けたとし、縁起が良い亀の甲羅模様「亀甲文」をモチーフにした型打ち模様をダイヤルに表現。中央から周囲に向かうダークブラウンのグラデーションと、六角形のパターンが調和して、奥深い色味を実現している。
特徴的なダイヤル以外は、1965年発売の2代目キングセイコー「KSK」のデザインを継承。ダイヤルは多面カットの立体的なインデックスと太めの針によって、視認性を高めている。オリジナルではアクリルガラスだった風防は、より広い見切りで再現したボックス型サファイアガラスとした。
フラットな多列ブレスレットは腕なじみがよく、高い装着性を実現。付属する牛革レザーストラップの三つ折バックルには、「KING SEIKO」のロゴが刻まれている。
ケースサイズは外径37mm×厚さ12.1mm。風防は内面無反射コーティングのボックス型サファイアガラス、裏ぶたはスクリューバック(数量限定を示すLimited Editionの文字とシリアルナンバーが入る)、防水性能は10気圧。手巻き付き自動巻き機械式ムーブメント「キャリバー 6R31」のパワーリザーブは約70時間と長い。
新ムーブメント搭載のレギュラーモデル
現在ラインナップされているキングセイコー(37mm径)より一回りサイズアップした39mmケースのレギュラーモデル。ダイヤルカラーとして、ホワイト(SDKS015)、ネイビー(SDKS017)、ダークグリーン(SDKS019)の3色をラインナップする。
ホワイトのダイヤルは、キングセイコーのヘリテージモデルに使われていた「絹目模様」をオマージュ。ヘアライン仕上げを2回、縦と横に施すことによって、絹のような格子模様を再現した。ダークブルーとグリーンのダイヤルは、奥行きある色味を演出する放射仕上げ。
1~11時の立体インデックスには、ダイヤカットを一面追加することで光の反射面を増やし、判読性を向上させている。ベゼルは上面に筋目仕上げ、側面に鏡面仕上げと、磨き分けた。
ブレスレットはいずれも多列ブレスレットを採用。37mmケースのレギュラーモデルと互換性を持つため、現在販売されているキングセイコー専用のストラップ5種とも自由に組み合わせられる。
搭載するムーブメントは、新メカニカルキャリバー「6R55」。コンパクトな自動巻き機構を持ちながら、パワーリザーブ性能が3日間(約72時間)と長い。カレンダー機能も備える。
おもな仕様は3機種とも共通。ケースサイズは外径39mm×厚さ11.9mm、風防は内面無反射コーティングのボックス型サファイアガラス、裏ぶたはスクリューバック、防水性能は10気圧。