ライブイベント「カラオケ戦隊声優ジャー ~ついに10回!!ありがとうSP~」が、2023年1月21日に飛行船シアターにて行われた。出演者は徳井青空・前田玲奈・青木志貴・芹澤優・相羽あいな・中島由貴。司会は宮島咲良・山田高弘が務めた。本稿では、各出演者の歌唱に加えて、カラオケ対決企画などバラエティコーナーも設けられた第1便(昼公演)についてレポートする。

  • 「カラオケ戦隊声優ジャー ~ついに10回!!ありがとうSP~」

「カラオケ戦隊声優ジャー」は、カラオケが好きな女性声優たちによる神出鬼没のライブイベント。女子会のような空間で「カラオケ」をとにかく歌いまくる。記念すべき10回目の公演では、声優ジャーレッドの徳井、声優ジャーブルーの前田、声優ジャーブラックの青木、声優ジャーイエローの芹澤、声優ジャーグリーンの相羽に加え、新たに声優ジャーオレンジとして中島も参戦。2022年5月公演からスケールアップして、節目となる公演が開催された。

イベントは、『ラブライブ!』の楽曲「Snow halation」で開幕。冬の季節にぴったりな名曲で、会場の空気を十二分にあたためた。歌唱後は、それぞれが挨拶。今回が初参戦となる中島は、「ドキドキしながらも、こんなに大人数の前でカラオケできるのが楽しみ」と意気込んだ。

そんな中島がソロで歌唱したのは、TVアニメ『TIGER & BUNNY』の「オリオンをなぞる」。本曲は中島が高校生のころに、先輩たちのバンドが演奏しているのを聞いて軽音部への入部を決めた一曲だという。彼女にとって思い出深い楽曲を丁寧に、実に楽しそうに歌い上げている姿が印象的だった。

続く前田は「冬と言ったらこれしかない」という前振りと共に、ミュージカル『テニスの王子様』で跡部様が歌う「俺様の美技にブギウギ」を披露。何かが憑依したが如くキレキレな動きと美声に、会場中が酔いしれた。徳井が歌唱したのは、BiBi(絢瀬絵里・西木野真姫・矢澤にこ)の楽曲「冬がくれた予感」。「さすがカラオケ戦隊声優ジャーのリーダー!」と思うほどの歌唱力を発揮し、よどみない歌声を会場へ届けた。

3人のソロ歌唱が終わると、今度は3つのチームに分かれて、いくつかのカラオケ対決する企画へ。くじ引きの結果、Aチームは徳井・芹澤(通称:ジャム&マーガリン)、Bチームは青木・前田(通称:チーム気が早い)、Cチームは中島・相羽(通称:関西の女チーム)となった。最初に行われたのは「みんなで応援! カロリー対決~」。消費カロリーが高そうな曲を選び、フルコーラスで歌ってカロリーの多さを競うというものだ。

Aチームは「君の知らない物語」、Bチームは「あいつこそがテニスの王子様」(フル尺だと9分近い楽曲のため、よきところで切り上げ)、Cチームは「さくらんぼ」をチョイスした。

続く対決は、「直接リクエスト歌合戦!」。用意された16曲のなかから、出演者に歌って欲しい楽曲を会場に駆け付けた方々が選ぶという対決企画だ。本企画は2回行われ、Aチームは「DANZEN!ふたりはプリキュア」と「ハレ晴レユカイ」、Bチームは「射手座☆午後九時Don't be late」と「桃色片想い」、Cチームは「God knows...」と「ライオン」を歌唱した。

後半戦は芹澤のソロ歌唱からスタート。彼女が選んだウィンターソングは、中島美嘉の「雪の華」だ。余韻を残すような歌い方が印象的な歌声と笑顔を会場中に届けた。続く青木は「冬といえばこの曲」ということで、T.M.Revolutionの「WHITE BREATH」を歌い上げる。扇風機を持った相羽が青木を風であおる演出に会場は大盛況。去り際の彼女の後ろ姿に思わず「かっこいい……」という声も漏れ聞こえてきた。確かにかっこよかった。

ソロ歌唱を締めくくったのは相羽。彼女自身が大好きだというドラマの主題歌でスタッフからもリクエストがあったというMISIAの「Everything」を披露した。確かな歌唱力と感情がこもった歌声は、圧巻の一言。思わず聞き入ってしまうほどに引き込まれ、会場中が彼女から目を離せなかった。

出演者が文字通りに気軽に楽しんでいた本イベント。多くの人が「延長」を希望したかったのではと感じるほどに熱気に包まれたまま、イベントの幕は閉じた。

本イベントの模様は1月29日23時59分までアーカイブ配信中。アーカイブ配信視聴チケットは各公演3,500円(税込)で、チケットぴあにて販売されている。対決企画の結果が気になる方やカラオケ戦隊声優ジャーの歌唱力を体感したい方は、一度視聴してみては?