米インディアナ州の議会上院が現地時間1月31日、特定の条件下での「手裏剣投げ」を合法化するという法案を可決したことが、ネットで話題になっている。今後、同下院での審議を経て成立するかどうかが決まるそうだ。

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    米インディアナ州で、手裏剣投げが合法化されるかもしれない

この法案は、同州議会のLiz Brown上院議員とLinda Rogers上院議員が提出したもので、条件を満たせば、12歳以上の人が特定の事業所内でレクリエーション利用を目的とした「手裏剣」の所持を許可するという内容だ。

手裏剣の使用には当然ながら安全上の懸念があるため、許可にあたっては以下のような制限が設けられるという。誤って他人を傷つけないように、手裏剣を投げるための投擲レーンは、フェンスで囲ったり、手裏剣に関する訓練を受け、知識を持ったスタッフが監督したりする必要がある。また、手裏剣を提供する事業者は賠償責任保険に加入する必要がある。ちなみに、12歳から17歳までの子供は、親の書面による許可が必要とのこと。

実は「手裏剣投げ」、全米のいくつかの州では既に合法化されており、あちらでは「斧投げ」と並んで人気のレクリエーションなのだそう。しかし今回のインディアナ州では、1985年から手裏剣の製造、使用、所持が禁止されている。一方で「手裏剣投げ」と「斧投げ」では危険性の性質が異なるため、更なる安全対策を考える必要があるという指摘も出ているそうだ。

法案を提出したRogers議員は、この法案を「インディアナ州グレンジャーにあるミニチュアゴルフ場『Ninja Golf!』を所有する有権者から持ち込まれたもの」と明かし、「私が話したほぼ全員が、『斧を投げられるのなら、手裏剣も投げられるはずだ』と言っています」と語っている。

ネット上では「伊賀、甲賀、インディアナが三大忍者の里になるというわけだな」「ニンジャ好きすぎでしょアメリカ」「日本よりアメリカのほうがニンジャ定着していきそう。」などの声が寄せられた。