BS松竹東急では、ホイチョイ・プロダクションズが原作を担当し、バブル期に公開された映画『私をスキーに連れてって』(87年)、『彼女が水着にきがえたら』(89年)、『波の数だけ抱きしめて』(91年)を、15~17日(20:00~)に3夜連続で放送する。
『私をスキーに連れてって』は、さえないが抜群のスキーの腕前をもつサラリーマンが、ゲレンデで出会ったOLと本物の恋を確かめ合うストーリー。松任谷由実のヒット曲の数々が全編に流れ、原田知世、三上博史、原田貴和子、沖田浩之、高橋ひとみ、布施博らが出演する。
『彼女が水着にきがえたら』は、マリンリゾート地を舞台に、若者たちのちょっとおしゃれなライフスタイルとピュアな恋愛模様を描く。サザンオールスターズの楽曲が物語を彩り、原田知世、織田裕二、伊藤かずえ、竹内力、田中美佐子らが出演する。
『波の数だけ抱きしめて』は、夏の湘南でFM局設立をめざす若者たちの夢と恋の物語。松任谷由実の4曲が挿入曲で、中山美穂、織田裕二、松下由樹、別所哲也、阪田マサノブ、勝村政信らが出演する。
“バブリー芸人”平野ノラが、見どころを語った。
――バブル時代に一世を風靡した3部作ですが、見どころはどこでしょうか。
3つの映画で描かれる恋愛は、どれももどかしさやみずみずしさがあって、ピュアで甘酸っぱく、何回もバーン!っとされてもキュンとなる。それに、ユーミンとサザンの名曲! あの時にしか出せない空気感と世界観は全てがみどころ! 小道具の細部まで楽しんでほしいです。
――今回の放送で、初めてご覧になる若い視聴者に向けた見どころもお願いします。
映画が公開された時代はスマホがなく、男女のすれ違いがドラマを作り、全てが…エモい! まさにエモの元祖です! 改めて当時のトレンドや音楽を再発見して楽しんでほしいです! そして今年の夏は「波の数だけ抱きしめて」ってささやいちゃえ!
――恋、仕事、友情、アクティビティ、旬の曲と、3作品とも青春の要素が散りばめられた映画です。平野さんは当時、どのような青春を送っていましたか?
私は学生でバレーボールをしていて刈り上げ! だからソバージュに憧れてスカートを頭に被って髪をかきあげたり、高校時代は好きな子を呼び出して、駅の反対側でお互いに待っていてすれ違ったりと、一生懸命に生きていた愛おしい時代ですね。
――主要キャストの原田知世さん、三上博史さん、織田裕二さん、中山美穂さんたちは、今も第一線で輝き続けていますが、その理由はどこにあると思いますか。
私が逆に教えていただきたいです(笑)。間違いなく良い年の重ね方をされていらっしゃいますし、変わらない圧倒的な存在感をお持ちだからではないでしょうか!
――バブル期の日本は活気に満ちあふれていました。当時の雰囲気を3つの映画から強く感じることができますが、平野さんがいま改めて思う、バブル時代の魅力を教えてください。
当時、土地転がしをしていた父はとても楽しそうにバリバリ働き、一方で豪快にイケイケに遊んでもいました。アッシーがいた近所のお姉さんなど、私の目に映る大人や世の中は、映画と同じでカッコ良くきらびやかでしたね!