クアルコムは2月8日、世界初の5G NR-Light対応モデムRFシステム「Snapdragon X35」を発表した。2023年前半にサンプル出荷を開始し、2024年前半には搭載製品が市販化される見込み。
5G NR-Lightとは、3GPP Release 17で策定された5G NRの拡張規格のひとつ。スマートフォンなどに広く使われる高速大容量通信(eMBB)と低消費電力に特化したIoT向け通信の中間の性質を持ち、スマートウォッチに代表されるウェアラブルデバイスやエントリーレベルの産業用IoTデバイスなど、5G対応機器の裾野を広げる役割が期待されている。
Snapdragon X35は5G NR-Light(Sub6、SA)とLTE Cat.4に対応し、通信速度は受信時最大220Mbps(256QAM)/送信時最大100Mbps(64QAM)。VoLTE/VoNRによる音声通話やマルチバンドGNSS(L1+L5)にも対応する。