オーディオテクニカは、配信者向けのヘッドセット2機種を2月17日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格はアナログ接続の「ATH-M50xSTS」が27,000円前後、デジタル接続の「ATH-M50xSTS-USB」が30,000円前後を見込む。
ライブストリーミングを行うコンテンツクリエイターのために開発した新製品で、「CES 2023」において海外発表。国内での発売日と価格については当初、「2月以降に発表予定」とアナウンスしており、今回正式に決まったかたちだ。
従来のヘッドセットの多くは、ゲームプレイやオンライン会議での使用を目的としているが、今回の新製品は「ヘッドホンとマイクロホン両方の性能にこだわった、高音質な配信を行うためのヘッドセット」と位置づける。
ヘッドホン部分はいずれも、同社のベストセラーモニターヘッドホン「ATH-M50x」を採用。45mm大口径ドライバーを搭載し、「幅広い周波数帯域でクリアな音質と、深みのある正確な低音域を実現する」としている。
イヤーパッドは2種類付属し、音質と遮音性を重視したM50x同様のレザー素材のものと、通気性と快適性を重視したメッシュ素材のものを、好みに応じて使い分けられる。
マイクロホン部には、同社の代表的なマイクシリーズ「AT20」の技術を踏襲した、カーディオイド(単一指向性)コンデンサー型の大口径マイクユニットをフレキシブルアームの先に搭載。SN比が良く歪みにくい、澄み切った明瞭な音を追求している。
頭の動きにかかわらず口元の近くにマイクがあり、そのポジションで最適な音になるようチューニング。環境雑音も抑えており、「スタジオ品質の高解像度な音声を安定した音量レベルで出力できる」とする。ブームアームを跳ね上げてすばやくマイクミュートにもできる。
いずれもヘッドホン部の周波数帯域は15Hz〜28kHz、出力音圧レベルは99dB/mW、最大入力1,600mW、インピーダンスは38Ω。マイク部は周波数帯域50Hz〜20kHz(at 3cm)。重さも約330gで共通。
ATH-M50xSTSは、オーディオインタフェースやミキサーに接続するための3.5mmヘッドホン入力と、XLRマイク出力を備えた長さ2mの固定式ケーブルを装備。6.3mmへのヘッドホンプラグ変換アダプターも同梱する。
ATH-M50xSTS-USBには、96kHz/24bit対応のADコンバーターを内蔵。また、ヘッドセットで自分の声が聞こえるサイドトーンを搭載し、自然な通話も可能にした。PC/Macにプラグアンドプレイで接続できる、長さ2mのUSB Standard-Aケーブルと、USB-A to Cアダプターを同梱する。