大塚製薬はこのほど、3月1日~8日に「女性の健康週間」を迎えることを機に、女性の「更年期症状」に関する情報を公開した。「気候・気圧の変動が激しい春は、更年期症状の悪化に注意」としている。

  • 閉経の時期をはさんだ前後10年間(一般的に45~55歳頃)を"更年期"という

女性の更年期は、一人ひとり個人差はあるが、多くは50歳前後の閉経の時期をはさんだ前後10年間(一般的に45~55歳頃)。

この時期は卵巣機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少する。そのため、ホルモンのバランスが崩れ、月経周期の乱れやエストロゲンの欠乏により、頭痛 めまい、不眠、動悸・息切れ、肩こり、吐き気、のどの渇きなど、心身にさまざまな不調があらわれる。

更年期症状を持つ人は、これからの季節「春」に特に注意が必要だという。1年のなかでも特に気候・気圧の変動が激しい春は、自律神経が乱れやすくなることに加え、生活・仕事環境などの変化もあり、心身ともにストレスが増加しやすいとのこと。

こういった「春ならではの季節性の不調・ストレス」と「更年期症状による不調」が相互に影響しあうと、さらに不調に陥るという悪循環が生まれやすくなると言われている。

同社によると、更年期の対策としては、病院・クリニックでの「ホルモン補充療法」「漢方薬」などのケア、ウォーキングや水中歩行といった有酸素運動、栄養バランスの良い「和食」を食べるなど、食生活でのケアが有効だという。

特に大豆は食物繊維やオリゴ糖も多く含み、加齢とともに乱れがちな腸内環境を整えてくれる上、骨を強くするカルシウムも豊富であるため、積極的に取り入れるとよいとのこと。サプリメントのケアも有効とのことで、女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボン由来の成分「エクオール」を取り入れることもすすめている。

  • 栄養バランスのよい「和食」がおすすめ