JRグループは8日、「青春18きっぷ」を2023年も春季・夏季・冬季に発売すると発表した。全国のJR線など対象に、快速・普通列車の普通車自由席に1人で5回(5日)まで乗降り自由となる。BRTやJR西日本宮島フェリーも利用できる。
「青春18きっぷ」は1枚のきっぷで5回(1回あたりの有効期間は乗車日当日限り)まで利用可能。年齢にかかわらず誰でも利用でき、5人で1回などグループでの利用もできる。1人で5日間連続の利用、5回に分けての日帰り利用、5人グループでの日帰り利用、3人グループでの日帰り利用と残り2回分で2人での日帰り利用といった使い方も可能。ただし、グループ利用の場合は同一行程に限られる。
2023年度の春季は2月20日から3月31日まで販売し、利用期間は3月1日から4月10日まで。夏季は7月1日から8月31日まで販売し、利用期間は7月20日から9月10日まで。冬季は12月1日から12月31日まで販売し、利用期間は12月10日から1月10日まで。発売額は1万2,050円(大人・こども同額)。全国のJRのおもな駅、旅行センター、おもな旅行会社で発売される。
全国のJR線で快速・普通列車の普通車自由席を利用でき、BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーも利用可能。それ以外の路線は利用できず、JR線と直通運転を行う他社線やJRバスも基本的に利用できないが、青い森鉄道の八戸~青森間・八戸~野辺地間・野辺地~青森間、あいの風とやま鉄道の高岡~富山間、IRいしかわ鉄道の金沢~津幡間はJR線へ通過利用する場合に限り利用できる。途中駅で下車した場合は運賃が別途発生する。
新幹線や特急列車等は利用不可。「青春18きっぷ」とは別に普通乗車券・特急券・グリーン券などが必要になる。ただし、奥羽本線の新青森~青森間と石勝線の新夕張~新得間は特例として、当該区間内相互発着の場合に限り、「青春18きっぷ」のみで特急列車等の普通車自由席に乗車可能。特例区間外にまたがって同一列車を利用する場合は、当該列車の乗車全区間の乗車券・特急券等が必要になる。佐世保線の早岐~佐世保間、宮崎空港線を含む宮崎~宮崎空港間も、区間内での利用に限り、特急列車の普通車自由席に乗車できる。
快速・普通列車のグリーン車指定席は、グリーン券を別途購入することで乗車可能。快速・普通列車の普通車指定席や乗車整理料金・ホームライナー料金が必要な列車も、料金を別途支払うことで乗車できる。乗車日が翌日にまたがる場合、乗車した列車が0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効。東京・大阪の電車特定区間内は終電まで利用できる。払戻しは未使用で有効期間内に限り可能(手数料が必要)だが、列車の運休・遅延による払戻しは行わない。
「青春18きっぷ」の発売に合わせ、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売も発表されている。なお、災害や工事等の影響により、運転見合わせまたは時刻変更となっている区間・列車があり、各社サイト等で最新情報を確認する必要がある。