今年の新社会人の半数は「上司とのプライベート交流」を求めているという。この結果は、明治安田生命が実施した調査(pdfが開きます)によるもので、この調査では、上司との関係性に関するアンケートなどを行なっている。
調査によると、新社会人の48.7%は、「上司との業務外のコミュニケーション」が必要と回答している。約半数の新社会人が上司とのプライベートでの交流を望んでいるようだ。理由としては、74.6%で「距離が縮まり仕事が円滑になる」が最も多く、次いで49.6%で「業務中には聞けない仕事のヒントやアイデアが聞ける」が挙げられる結果になっている。
また、「どのようなコミュニケーション機会が必要か」と質問したところ、最も多かったのが61.2%で「仕事終わりの飲み会」、次いで57.1%で「ランチ」と、飲み会や、一緒に食事をしながら会話ができる機会を望んでいることが分かる。
同社は、この結果に「今春の新入社員は、学生時代の大半がコロナ禍に直面し、リアルでのつながりが減少していたなか、不安を抱えながら新生活を迎えるにあたって、飲み会やランチなど『対面』でつながれる機会をより望んでいるのかもしれません」と分析している。確かに、新型コロナウイルスの影響で、交流を求める新社会人は増えているのだろう。
そこで、今年の新社会人は「上司とのプライベート交流」を求めている……と話題になったわけだが、ただ、調査結果をよく見ると、それでも新社会人の51.3%は上司とのプライベート交流を「不要」と回答しており、「上司とのプライベート交流」を求めていない新社会人が割合としては未だに多いことがわかる。
また、調査では新社会人以外の年齢層にもアンケートをしており、20~30代の社会人に至っては66.6%が「不要」と回答しているのだ。つながりを求める人が増えたといっても、上司とのコミュニケーションは嫌という新入社員は相変わらず多いし、ちょっと会社に慣れたころの若手になるとその傾向が強くなる可能性もありそうだ。上司のみなさんはニュースに踊らされず、引き続き油断しない方がいいかもしれない。
ちなみにこの調査は、恒例の「理想の上司ランキング」にあわせて実施されたものなのだが、2023年の新入社員が選んだ理想の上司は男性1位が「内村光良」さん、女性1位が「水卜麻美」さんだった。1位を選んだ理由で最多だったのは、男女ともに「親しみやすさ」で、一見すると理由になりそうな「指導力」や「実力」といった項目は不人気だったので、ご参考まで。
ネット上では「最初は良いかもしれないけど、2年目とかになるとキツイよ…orz仕事終わってからの仕事…(汗)」「距離が縮まれば仕事振られて定時に帰れなくなるぞ。」「ぶっちゃけその上司の人柄によりけりじゃね?」「いらねーーって!!」などの声が寄せられた。