住宅ローン比較サイト『モゲチェック』を運営する株式会社MFSが、2月の金利情報についてお伝えします。解説は、堀江勇介チーフアナリストです。
■2月の住宅ローン金利の動き
2023年2月の住宅ローン金利の情報をお知らせします。
変動金利は、依然として低水準が続いており、今月はさらなる低下となりました。特にイオン銀行の金利が大幅に引き下げられています。
固定金利は、全体的には上昇しているものの、一部低下した金融機関もあり、固定金利の希望者は個別にチェックすることがおすすめです。全期間固定金利住宅ローンの代表格であるフラット35は、大幅に上昇しました。
変動金利と固定金利でこのような対称的な傾向が続いていることから、変動金利と固定金利(フラット35)の金利差は、今月も過去最大となりました。返済総額に1,000万円以上もの差が生じる可能性もあり、引き続き変動金利の利用が優位な状況です。
モゲチェックでは引き続き、安定的な低金利が続くと考えられる変動金利をおすすめします。
■日銀の金融緩和政策修正の影響は?
昨年12月に日銀が金融緩和政策の修正を発表して以来、国内金利は大きく上昇しています。4月に日銀黒田総裁が任期満了となるため、後任人事に関する報道がこれから本格化すると思われ、内容次第ではさらなる金利上昇を招く可能性があります。
この場合に影響を受けるのは固定金利です。12月の政策修正は固定金利に影響する長期金利(10年国債利回り)に関するものであり、変動金利に影響するマイナス金利政策は不変であるためです。
■住宅ローンインデックスの動きと変動・固定の金利差
下記のチャートは、主要なネット銀行、メガバンク、地方銀行の変動金利、メガバンクの10年固定金利、フラット35の金利をそれぞれ平均した、住宅ローン金利インデックスの動きを示したものです(住宅ローン金利インデックスは、複数の銀行の金利を平均化した指標です)。
ネット銀行を中心に変動金利は低下し続けており、メガバンクや地方銀行も追随しています。フラット35は上昇傾向が続いており、現行商品では最も高い金利水準です。 (今月より「変動(ネット系)」にSBI新生銀行を追加しています)
■【おすすめ/新規借り入れ】住宅ローンランキング
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