2月に入り花粉症の本格シーズンが到来しました。今年は全国的に例年より多い飛散量が予想されていることもあり、対策が必要な人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、市販薬を活用した花粉症対策をご紹介します。市販薬の種類や効果的な活用の仕方について、医療法人愛晋会中江病院 内視鏡治療センターの中路 幸之助先生にお答えいただきました。
ーー花粉症向けの市販薬の種類を教えてください
中路先生:花粉症治療の市販薬は、「第一世代抗ヒスタミン薬」と「第二世代抗ヒスタミン薬」の二種類があります。花粉症治療において現在最も用いられているのが「第二世代抗ヒスタミン薬」です。作用が速効性であり、速やかに症状に効きます。一方、「第一世代抗ヒスタミン薬」は服用すると強い眠気を催します。抗コリン作用のため口渇などの副反応が強く出る場合もあるため、花粉粉症の治療には不向きです。
また、生活習慣に合わせて「点鼻薬」や「点眼薬(抗アレルギー薬やステロイド)」を併用して治療することも可能です。
ーー市販薬を使用する上で注意点を教えてください
中路先生:「第二世代抗ヒスタミン薬」は新しい種類が年々登場してきていますが、新しいからすべて良のではなく、それぞれの薬剤に特徴があり、効果や副反応も異なることを理解して使用することが大切です。自分にあった薬があれば、わざわざ新しい薬に変えなければいけないことはありません。薬剤師やかかりつけ医としっかり相談をして、自分にあった薬を決めましょう。
ーー服用を始める最適なタイミングを教えてください
中路先生:これらのお薬は花粉症の症状が出る前に使うことで、花粉症ピーク時の症状を抑えることが可能です。症状が出る前に早めに使用することをおすすめします。
監修ドクター: 中路 幸之助先生
1991年兵庫医科大学卒業。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医/日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医 / 日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医
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