一年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマ等を表彰する「2023年エランドール賞」の授賞式が2日、都内ホテルで行われ、2021年度後期連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK)の堀之内礼二郎氏がプロデューサー賞テレビ部門を受賞。お祝いゲストとして、るい役を演じた深津絵里が駆け付けた。
“朝ドラ”第105作となった本作は、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母・安子(上白石萌音)、母・るい(深津絵里)、娘・ひなた(川栄李奈)の3世代のヒロインが、戦前から戦後、そして令和まで物語を紡いでいく100年のファミリーストーリー。脚本は、『ちりとてちん』(2007)に続き、2度目の“朝ドラ”執筆となった藤本有紀氏が手がけた。
堀之内氏は「このような賞をいただけて信じられないような思いです。プロデューサーの方々に高く評価いただけたことはうれしいですし、心の支えになります」と感激。そして、「プロデューサー賞は作品賞だと思っています」とし、脚本の藤本氏や3人のヒロインをはじめとするキャスト、スタッフ、視聴者などの愛によって「100年を作るという大冒険を無事に終えることができたのだと感じています」と語った。
その後、お祝いゲストとしてるい役の深津が登場。「堀之内さん本日は受賞おめでとうございます。私が泣いてしまいそうです」と目を潤ませた。
そして、「私は堀之内さんから人柄のあふれるお手紙をいただきまして、そこに書かれていた文字の形や言葉の選び方にとても心を動かされて48歳のヒロインが18歳を演じるというとんでもない設定に飛び込んでみようと思いました」と振り返り、「これからも堀之内さんらしい温かくてまっすぐで品があってユーモアがあって、多くの方に愛される作品を作り続けてください」とメッセージ。さらに視聴者に向けて「この作品を愛してくださって本当に本当にありがとうございました」と感謝した。