俳優・藤田まことさんの孫娘で、歌手の花リナ(かりな)が、来週9日放送のテレビ朝日系ドラマ『警視庁アウトサイダー』(毎週木曜21:00~)第5話でドラマ初出演を果たす。

  • 花リナ=テレビ朝日提供

ミステリー作家・加藤実秋氏の同名小説を映像化する同作は、西島秀俊が「見た目が極道の元マル暴オヤジ刑事・架川英児」、濱田岳が「一見さわやかなのに大きな秘密を抱えたエース刑事・蓮見光輔」、上白石萌歌が「安定した就職先として警察を選んだ新米刑事・水木直央」というクセの強いキャラクターに扮する異色の刑事ドラマ。秘密を抱える3人が自らの思惑のために手を組み、互いを利用しながら難事件に挑む姿を描く。やがて過去の真実が明らかになり、物語は壮大な復讐劇へ――。

『はぐれ刑事純情派』で知られる名優、故・藤田さんの孫娘の花リナは、1998年4月生まれ。9歳までハワイで育ったバイリンガルで、藤田さんの影響もあってアーティストを志し、昨年歌手活動を本格化。現在オフィシャルYouTubeチャンネルで小松未歩のカバー楽曲を配信するなど精力的に活動している。今作では、主演・西島の俳優デビュー作が『はぐれ刑事純情派』であること、以来西島がずっと藤田さんを敬愛してきたというエピソードから、“架川=安浦刑事の大ファン”という設定が誕生。第1話で藤田さんのサイン色紙が登場したり、待ち受け画面や着信音が同ドラマのものだったりと随所に安浦刑事へのリスペクトをちりばめてきた。そんな西島の“はぐれ刑事愛”が縁となり、今回のゲスト出演が決定した。

花リナが演じるのは、架川が長野・春蘭市のクラブで出会うシンガー。第6話で、架川は10年前のホステス殺人事件の手がかりを求めて単身春蘭市へ。当時、被害者・歌川チカ(水崎綾女)が勤めていた店「コフレ」を訪れたところ、女性シンガーが客の前で歌っていて……というストーリーとなっている。

花リナは「うれしい気持ちの自分と信じられないという気持ちの自分がいました。出演の機会を与えてくれた西島さん、祖父に感謝です」と驚きを述べ、『はぐれ刑事純情派』がさまざまな形で登場する本作に、「祖父のファンの方々、そして祖父も喜んでくれたらうれしいなと思いました。今でも祖父のことを常にリスペクトしてくださるお気持ちに感謝しています」と明かした。

初めてのドラマ撮影を「たくさんのスタッフの方々が関わっていることに驚き、最初はかなり緊張しちゃいました(笑)」と振り返りつつも、西島について「ご挨拶させていただいたときに、とても優しく温かいオーラを感じました。西島さんが現場に入られると緊張感と同時に、勝手ながらですが何だかホッとしました(笑)」と西島へさらなる感謝を語る。西島もまた、ドラマ初挑戦ながら堂々とした演技を見せ、伸びやかな歌声を披露した花リナに感激していた。

今夜放送の第5話では、死後5年ほど経過した暴力団構成員の白骨死体が見つかり、架川たちは捜査を開始。そんな中、架川はマル暴時代の元上司・藤原要(柳葉敏郎)を殺した犯人が光輔の父・梶間優人(神尾佑)の冤罪にもからんでいることに気づく。ついに2人の秘密に気づいてしまった直央はどう動くのか。そして石野真子、鈴木一真が因縁の事件の核心を握るキャラクターとして本格参戦する。