YYは、アートメイクナビと共同で、「アイメイクでやりがちな失敗に関するアンケート調査」を実施し、そのデータをランキング化した。

アイメイクは「アイラインを引く」「アイシャドウをグラデーションにする」など細かな作業が多い工程だ。そのため、苦手意識をもっている人も多いのではないだろうか。

そこで今回、普段メイクをしている女性500人を対象に「アイメイクでやりがちな失敗」についてアンケート調査を実施。期間は2022年12月26日〜2023年1月8日で、調査方法はインターネットによる任意回答。回答者の年代は、10代 2.2%/20代 32.6%/30代 38.4%/40代 19.0%/50代以上 7.8%だった。

  • アイメイクが苦手な人は約7割

普段メイクをしている女性500人に「あなたはアイメイクが得意ですか?」と聞いたところ、「苦手」「やや苦手」と答えた人が合わせて69.4%で、約7割にのぼった。多くの女性が「アイメイクは苦手」と感じていることがわかる。

またアイメイク用のコスメはかなり多いため、「何を使ったらいいのかわからない」「どれが自分に似合うかわからない」と感じている女性も多そうだ。

  • アイメイクでやりがちな失敗1位は「アイラインがうまく引けない」

続いて「アイメイクでやりがちな失敗」を聞いたところ、1位は「アイラインがうまく引けない(246人)」となった。

2位「アイメイクが濃くなる(106人)」、3位「マスカラがまぶたにつく(72人)」と続く。「アイラインを失敗する」と答えた人が圧倒的多数となっている。

アイラインはガタガタになりやすいうえ、失敗すると目立ってごまかしにくい工程。しかもアイラインやマスカラを失敗して目の周りについてしまうと、修正に時間がかかって手間がかかる。

また「落ちる・にじむ」「メイクが終わって確認したら、全体的に濃い」など、メイク後や外出後に「失敗したな」と気づく人もいた。

<1位 アイラインがうまく引けない>
・黒目の上のアイラインがガタガタになってしまう(29歳 事務職)
・リキッドアイライナーを使うと加減がわからず、濃いめで太く引きすぎてしまう(34歳 事務職)
・アイラインを長く引きすぎる(24歳 看護師)

アイラインは目の際に入れるため、繊細な作業が求められる。そのため「描いている途中で目に入って痛い」「手が震えて線がガタガタになる」といった失敗が多いようだ。利き手と反対側の目はうまくいかないという人も多いことだろう。

またアイラインの入れ方には流行があるため、「つい跳ね上げたり長く入れすぎたりして、ひと昔前のメイクになる」という人もいた。

<2位 アイメイクが濃くなる>
・アイシャドウをつけすぎてケバくなる。グラデーションをうまくつけられず、何度も塗ってしまうため(25歳 営業職)
・照明の暗い部屋でメイクをして、外に出ると思ったよりも濃くなりすぎていることがある(28歳 飲食店勤務)
・アイシャドウを濃く塗りすぎてしまい、目元だけが浮いてしまうことです(37歳 主婦)

アイメイクが濃いと、他のパーツとのバランスが悪くなったり、ケバい印象を与えてしまったりする。

アイメイクが濃くなる理由としては、「アイシャドウを塗る分量が多すぎる」「使っているカラーが濃すぎる」「暗い部屋でメイクしている」などが考えられる。メイクするときは部屋を明るくし、シャドウやラインは「少し控えめ」「細め」を意識してみるといいだろう。

「細いアイライナーを使う」「薄いカラーのアイシャドウを使う」など、アイテムを変えることで濃いメイクから卒業できる可能性もある。

<3位 マスカラがまぶたにつく>
・マスカラをつけたあとすぐに目を閉じてしまい、マスカラがまぶたや目の下につく(19歳 学生)
・奥二重なので、マスカラが塗りにくく、目の周りの皮膚についたり、目の中に当たったりすることが多い(31歳 ライター)

マスカラが乾かないうちに目をきつく閉じてしまうと、目の周りにマスカラ液がついてしまう。塗っている途中でうっかりまぶたについてしまうこともあるだろう。まつ毛の生え方やまぶたの厚みによって、失敗しやすい人もいる。

アイシャドウを塗ってからマスカラを塗る人が多いため、まぶたについたマスカラを落とすとアイシャドウも塗りなおす必要があり、なにかと面倒だ。

<4位 アイメイクが落ちる・にじむ>
・アイシャドウがまぶたに乗らず、時間が経つとよれる。こすると全部取れる(24歳 モデル)
・メイク直後はいいが、時間がたつと崩れる(33歳 事務職)
・マスカラを塗りすぎて、時間の経過と共にパンダ目になってしまう(37歳 ライター)

アイメイクは「涙」「汗」「皮脂」などが原因で崩れ、落ちてしまう。職場や外出先で鏡を見たとき、アイラインやマスカラが落ちて目の周りが黒くなっていた経験がある人も多いのではないだろうか。

アイメイク崩れの対策としては「目の周りはファンデーションを控えめにし、フェイスパウダーをつける」「まつ毛をしっかりカールさせる」などがある。

<5位 アイシャドウにムラができる>
・アイシャドウの濃さに左右差が出てしまいます。どちらかに色がつき過ぎてしまったり、形が変わってしまったりします(31歳 主婦)
・アイシャドウのよれ(35歳 アルバイト)

「左右差ができる」「よれる」などの回答が寄せられている。目の形やまぶたの厚みが左右で違う人も多いため、左右対称なグラデーションにするのは難しいだろう。

また年代が上の人からは「目のしわ部分にシャドウがたまる」という回答も寄せられた。

<6位 マスカラがダマになる>
・マスカラがダマになってまつ毛がバサバサになってしまう(32歳 事務職)
・マスカラにこだわりすぎて、ひじきまつげになってしまう(38歳 サービス業)

マスカラがダマになるとまつ毛がキレイに見えないので、至近距離で人と会うのが恥ずかしくなってしまうことも。マスカラ液をつけすぎたり、開封してから時間が経っているマスカラを使っていたりすると、ダマになりやすくなる。

「マスカラブラシについている余分な液を落としてから塗る」「新しいマスカラを試してみる」などの工夫をしてみてはどうだろうか。

<7位 左右差ができる>
・左目しかウインクできないので、塗っているときは気づかないけれど左右均等なアイメイクができてない気がします(36歳 歯科衛生士)
・左右でバランスが全く違うものになってしまい、とても苦労します。ほぼ諦めています(40歳 会社員)

「目の形」「まぶたの厚み」「眉の形」「顔の筋肉」には左右差がある。

また基本的には利き手だけでメイクするため、完全な左右対称にするのは難しいもの。完璧に左右対称にしようと頑張るのではなく、「違和感がない仕上がりにすること」を目標にしてみてはいかがだろう。

  • アイメイクに使っているアイテム1位は「アイシャドウ」

「アイメイクに使っているアイテム」を聞いたところ、1位は「アイシャドウ(91.6%)」だった。

2位「アイライナー(79.0%)」、3位「マスカラ(71.2%)」と続く。「アイシャドウ」「アイライナー」「マスカラ」の3種類が突出して多く、これら3種類が「アイメイクで基本となるコスメ」といえそうだ。

アイライナーは失敗するという人が多かったため、「苦手だと思いつつ使っている人が多いコスメ」ともいえる。苦手でも「やはりアイラインがあるとないとでは印象が違う」と感じている人が多いのだろう。

また、ビューラーやマスカラ下地など、メイクをキレイにするための準備アイテムを愛用している人も多いことがわかった。

  • アイメイクに使っているアイテムは平均3つ

「アイメイクに使っているアイテム数」を調査したところ、平均アイテム数は3.4。とくに「アイシャドウ」「アイライナー」「マスカラ」をセットで使っている人が目立った。

また「アイライナーは目頭用と目尻用で違うものを使っている」「黒いマスカラとカラーのマスカラを使っている」など、同じ種類のアイテムを複数使い分けている人も。

アイメイクを楽しんでいたり、TPOに合わせてメイクを変えていたりする人は、多くのアイテムを揃えているのだと推測できる。

今回、女性500人に「アイメイクでやりがちな失敗」を聞いたところ、「アイラインをうまく引けない」と答えた人が多数となった。時間がない朝だと焦ってしまい、ますますうまくいかないこともありそうだ。

「アイラインがどうしても苦手」「時間がかかる」という人は、アイラインのアートメイクを活用してみてもいいかもしれない。

また、アイメイクの失敗を減らすには、下地やビューラーなどの準備アイテムを使用するのもおすすめ。工程が増えるので面倒に感じるかもしれないが、失敗を減らせて快適に過ごせるはずだ。