Ascensio System SIAは/テキスト文書/スプレッドシート/スライド/デジタルフォーム/PDFファイルの編集ツールである無料の「ONLYOFFICE Desktop Editors」バージョン7.3をリリースした。利用は無料。
バージョン7.3では、ビジネス文書のワークフローを簡素化するために、さまざまな受信者の役割を作成し、文書上のフィールドに割り当てることが可能となった。ユーザーは役割別の色によって、どのフィールドに記入すべきかを視覚的に識別できる。より迅速にフォームを作成できるよう、複数の表示オプション付きの「日付&時刻」「郵便番号」「クレジットカード」など、すぐに利用できるフィールドを追加している。
また、テキスト文書をパスワードで保護するオプションが強化され、ファイル内の特定の操作(読み取り/フォームへの入力/コメント/変更の追跡)だけを許可する機能が追加された。文書エディタにはUnicodeやLaTeXの構文で数式を作成できる機能も加わった。
グラフィックでは、プロセス/階層/マトリックスなどさまざまなSmartArt要素を文書/スプレッドシート/スライドに挿入する機能を搭載。ユーザーは、情報やアイデアの視覚的な表現をすばやく作成することができる。
表計算ソフトも強化。「ウォッチウィンドウ」機能を実装し、大きなファイルの計算式や結果を検査/監査/確認することができるようになった。より正確なデータ処理のために、TEXTBEFORE/VSTACK/WRAPROWS/CHOOSEROWSなど、新たに13の数式が追加されている。
スライドエディタの新機能も搭載した。プレゼンテーション資料エディタでのスライド挿入をより素早く作業するための「形式を選択して貼り付け」ホットキーも追加している。
そのほか、「クイック印刷」機能、数式ショートカットバー、ステータスバーの文書統計ボタン、水平・垂直テキストボックスの挿入プリセット、表示タブの左右パネルの表示・非表示、ローカルロックファイルのコピー作成・編集機能、3Dグラフの回転設定といった機能が新たに採用されている。
「ONLYOFFICE Desktop Editors」は、OOXMLおよびODFファイルと完全な互換性がある無料のオフィススイート。テキスト文書/スプレッドシート/スライド/デジタルフォームの編集のほか、以下のような機能を備えている。
- フォームの作成/編集やPDFへの書き出し
- PDFファイルの閲覧、DOCXなどの他のファイル形式への変換
- チャート/図形/テーブルなどの複合なオブジェクトの挿入と編集
- YouTube/翻訳ツール/シソーラス/Telegram/などのサードパーティプラグインの使用
- ONLYOFFICEクラウド/Nextcloud/Seafile/ownCloud/Liferay/kDriveに接続してのリアルタイムのコラボレーション