ナビット(データ活用なう)はこのほど、全国の主婦を中心としたモニター会員1,000人を対象に「勝負メシについて」のアンケート調査をインターネットにて実施した。
藤井棋士で話題になった勝負メシ!
将棋の藤井総太王将の「勝負メシ」(ここからが勝負所という場面で食べられる食事)が度々テレビで取り上げられているので、認識している人も多いことだろう。藤井総太王将の勝負ごとの勝負メシをまとめているサイトもあり、その人気の高さがうかがえる。
ちなみに1月21日・22日に羽生九段と対局戦があった。そのときの勝負メシを一部紹介しよう。
・1月21日の昼食(勝負メシ):「山水館自家製秘伝の出汁キジうどん」
・1月22日の昼食(勝負メシ):「高槻野菜たっぷりのソース焼きそば」と「サケおむすび」
次戦ではどのような勝負メシを食べるのか楽しみにしている人もきっといることだろう。また、これまでに藤井聡太棋士が食べた勝負メシを食べてみるのもいいかもしれない。
調査の結果、勝負メシを「食べたことがある」と回答した人は30.2%という結果に。約3割の人は、勝負メシを食べたことがあることが明らかになった。
「勝負メシを食べるタイミングはいつですか?」という質問に対し、「勝負メシを食べない」と回答した61.8%を除くと、「勝負がある前日の夜ごはん」が最多で19.6%。次いで「勝負がある日の朝ごはん」が6.3%、「勝負がある日の昼ごはん」が4.0%という結果になった。
「勝負メシにおいて、今までに食べたことがある食べ物は何ですか?」という質問については、「勝負メシを食べない」と回答した60.2%を除くと、「カツ」が最多で22.9%の人が回答。「カツ」と「勝つ」を合わせて願掛けとして食べている人が多いのかもしれない。
「勝負メシを選ぶときに最も重要視することは何ですか?」という質問に対し、「勝負メシを食べない」と回答した64.9%の人を除くと、「縁起物・験(げん)担ぎ」が19.8%、次いで「自分の好きなもの」が8.4%という結果になった。
今回のアンケートでは、「質問:ここからが勝負所という場面で、どのようなお弁当を食べたいですか?(対象:1,000名)」をフリー回答にて実施。一部回答を原文のままピックアップしている。
・「揚げ物ではない、消化の良さそうな肉類、野菜類」
・「母の作ってくれるお弁当」
・「いつもの味で、大事な時には私の好物ばかりを入れてくれるので、とても勇気が出ました」
・「試合の日の朝ごはんは、『納豆しらす』で粘って勝つ」
集計したところ、アンケートの結果にもあったように「かつ丼」などのとんかつ系がいちばん多い結果となった。
他にも、「自分の好物」という内容や、「消化に良いもの」という内容を挙げている人が多数見られた。勝負メシは勝負の前日や当日に食べることが多いので、自分の好物を食べてモチベーションを高めたり、胃腸の負担にならないように消化に良いものを選ばれているのかもしれない。
今回のアンケート結果からは、勝負メシは「縁起物・験担ぎ」を重視して食べている人が多いことがわかったが、脳科学者曰く、真の勝負メシには二つの条件があるのだそう。
一つ目は、低GI食品であること。GIとは、食品を食べた後の血糖値の上昇を示す指標だが、低GI食品を食べることで脳に定期的にエネルギーを供給できると言われている。
二つ目は、験を担ぐこと。「プラシーボ効果」という言葉を聞いたことがある人も多いかもしれないが、「これを食べたら勝てる!」と思いながら食べることで効果があるようだ。
この二つの条件、大事な日の勝負メシの参考にしてみてはいかがだろうか。(参考:DIAMOND ONLINEより)