乾燥や気温の低下、日照時間の短さなどから、冬は身体やメンタルが不調になりやすい季節です。今回、パナソニックが開催した自分をいたわる家電4製品の体験セミナーに参加してきました。ゲスト講師は「体を温める」健康法で人気のイシハラクリニック副委員長の石原新菜医師です。

体験した製品は、すでに発売済みの「低速ジューサー ビタミンサーバー MJ-L600」、「スチーマー ナノケア EH-SA70」、「バイタリフト かっさ EH-SP85」、「目もとエステ EH-SW68」の4種類です。

  • 左から、スチーマー ナノケア EH-SA70、バイタリフト かっさ EH-SP85、目もとエステ EH-SW68、低速ジューサー ビタミンサーバー MJ-L600

  • 冬におきやすい不調について説明するイシハラクリニック副委員長の石原新菜医師

身体の中から対策する低速ジューサー

石原医師によると、冬は身体を温めるために、夏よりも10%ほど余分にエネルギーが必要。このため、代謝に関わるビタミンBやビタミンCといった栄養が不足しがちです。とくに、ビタミンCは鉄の吸収を助ける役割があるため、冬は貧血にもなりやすい季節でもあります。

また、日照時間が短くなると、メンタルに不調を感じやすくなりますが、メンタル不調にもビタミンB群やビタミンC、そしてビタミンDやアミノ酸といった栄養が有効とのこと。ビタミンCやビタミンD、ビタミンAは、風邪対策にもオススメ。

ビタミンは野菜や果物に多く含まれる栄養素ですが、忙しいと調理が面倒なうえ、一部の栄養素は熱を加えると壊れてしまいます。そこで登場するのが低速ジューサーです。

  • 低速ジューサー ビタミンサーバー MJ-L600(以下、ビタミンサーバー)

一般的なジューサーは、ミキサーのように高速で刃を回転させて野菜や果物を粉砕し、遠心力を使ってフィルターで濾(こ)してサラサラのジュースにする仕組み。高速ジューサーの場合、刃の回転速度は1分間に1万回転に及ぶものもあります。

一方でパナソニックのビタミンサーバーは、1分間に45回転というとてもゆっくりした動きで回転。しかも「刃」ではなく、スクリュー型の臼のようなパーツを回転させ、食材を圧縮しながらすりつぶします。低速回転のメリットは、回転熱が発生しないので栄養素を壊しにくいことと、回転時に空気を含みにくいので完成したジュースが酸化しにくいこと。時間がたっても成分が分離しにくい点も見逃せません。

  • ビタミンサーバーのスクリュー。ミキサーのような「刃」の形状ではありません

  • 手前からジュースを、左から繊維カスを排出。すりつぶしてジュースにするので、高速ジューサーよりも駆動音が圧倒的に静か。ただし、運転時間はそれなりに長くなります

  • ビタミンサーバーは2種類のフィルターを付属。写真左は一般的な目の細かい「さらさらフィルター」、右がとろみのあるジュースが楽しめる「あらごしフィルター」

体験会では3種類のジュースを試飲。ビタミンAやC、カロテン(ビタミンA)を豊富に含むマンゴー、鉄分を豊富に含むほうれん草など、冬にオススメの食材をさまざまなジュースに加工して試飲できました。ニンジンやほうれん草は苦手な人も多い食材ですが、ジュースにするとサラッと飲めます。

  • 会場で用意された3種類のジュース。写真はいずれもジュースにして10分以上たっていますが、まったく分離していません

  • マイナビニュース +Digitalの林編集長も試飲。「濃厚というか、素材の味や香りをダイレクトに感じる! 栄養メリットより、味の良さで低速ジューサーを選びたくなるかも」(林)

光と香りでリラックス機能を追加、定番のフェイススチーマー

冬は乾燥の季節。わかりやすい乾燥ケアのひとつがフェイススチーマーではないでしょうか? フェイススチーマーは、名前の通り顔に直接蒸気を当ててケアする美容家電。パナソニックのフェイススチーマー「ナノケア」は、2004年から続く定番シリーズです。

パナソニックは現在2モデルのスチーマー ナノケアを発売中。上位モデルの「スチーマー ナノケア EH-SA0B」は温かいスチームによるケアだけでなく、冷ミストや化粧水をミスト化する機能を搭載していますが、ベーシックモデルの「スチーマー ナノケア EH-SA70」は温スチームのシンプルなケアのみに対応します。

  • 高級感のあるマット塗装のベーシックモデル「スチーマー ナノケア EH-SA70」

  • 背面にある給水タンク(約190ml)。最大で約12分間、スチームを発生できます。上位モデルは複数の運転モードがありますが、EH-SA70は温スチームのみ

スチーマー ナノケアシリーズの大きな特徴は蒸気の細かさ。一般的な水蒸気よりも水粒子が細かいので、お肌の角質細胞がしっかりと水分を含みやすいそうです。スチーマー ナノケアは左右2カ所にあるダブルノズルによって、細かな水粒子を顔全体に吹き付けるのです。

  • ナノサイズスチームの拡大写真

ベーシックモデルのEH-SA70は、上位モデルにはない「リラックス」をコンセプトにした2つの機能を搭載。ひとつはアロマストーンにハーブの精油を落として使う香りのリラックス効果、もうひとつはキャンドルのような淡い光のLEDライトによる、ひかりのリラックス効果です。

  • アロマストーンに精油を落としてセットすると、香りに包まれながらケア

  • EH-SA70は、スチーマー ナノケアとしては初めてLEDライトも搭載

  • スチーマー ナノケアを体験する林編集長。「思ったよりスチームの量が多くて、顔を覆うように全体をムラなく高密度で保湿してくれる感覚。お風呂みたいな温かさの蒸気でケア後はシットリするだけではなく、顔の血行が良くなったのかポカポカします」(林)

リラックスタイムに「プラスケア」できるケア家電も

「バイタリフト かっさ EH-SP85」(以下、バイタリフト かっさ)と「目もとエステ EH-SW68」(以下、目もとエステ)も、冬のケア家電として注目です。

「かっさ」とは曲線状のプレートのこと。かっさを皮膚の上ですべらせることで、身体の流れを整える効果が見込めます。バイタリフト かっさは、かっさ形状によるケアだけではなく、温感ヒーターと筋肉に電気刺激を送るEMS機能をプラス。冬は運動不足で顔や脚がむくみやすい季節ですが、バイタリフト かっさなら手軽にケアできます。

ちなみに、石原医師によると「冬は寒さと運動不足で血流が滞りやすいので、シャワーよりもなるべく湯船につかってください」とのこと。EMSは肌が濡れた状態で使う必要がありますが、バイタリフト かっさはIPX7基準の防水性能があるため、お風呂場でも使えます。バスタイムの「ついで」にケアできるのはうれしいところですね。

  • バイタリフト かっさ EH-SP85。一般的なかっさより厚みがある形状。2つある電極を肌に当てると、5Hz(筋肉の収縮と弛緩を繰り返す)と25Hz(筋肉の収縮が持続する)の2種類のEMSを組み合わせて利用できます

  • お風呂での使用を想定してバイタリフト かっさを体験する林編集長。「EMSは6段階あるけど、一番強くすると痛いくらい。顔の筋肉がビクビク動いているのがわかる! マスク生活であまり動かさなくなった表情筋にいいかも」(林)

最後に、寝る前のリラックスタイムにオススメなのが「目もとエステ EH-SW68」。目もとの皮膚は身体の中でもとにかく薄くて乾燥しやすい部位。このデリケートな目もとを、最大約42℃のスチームとリズムタッチでケアする製品です。

  • 目もとエステ EH-SW68。アロマタブレットを取り付けると香りも楽しめます

  • 給水プレートを水で濡らしてセットすることで、目もとにスチームを届けます

  • ベッドで目もとエステを試用する林編集長。「使ってみてはじめて『あ、じつは目が疲れていたんだな』と実感……。あったかくなって目もとも潤うし、ランニングコストもほとんどかからず手軽です」(林)

今回は4つの製品を体験しましたが、「身体に良さそう」とすべてを導入するのはコスト的にもケアの時間的にも難しいところです。まずは気になった製品を購入してみてはいかがでしょうか。